カンヌ国際映画祭 審査員賞受賞作『ロブスター』日本公開日が決定

 第68回カンヌ国際映画祭 審査員賞受賞作『ロブスター』の日本公開日が、2016年3月5日に決定した。

 独身者はホテルに身を拘束され、45日以内にパートナーを見つけなければ、自ら選んだ動物に姿を変えられてしまう近未来。ホテルへ送られた主人公デヴィッド(コリン・ファレル)が、奇妙な日常の中で恋に落ちていく姿を描いたラブストーリーとなっている。

 本作の監督を務めるのは、『籠の中の乙女』で第62回カンヌ国際映画祭【ある視点部門】グランプリ受賞、第83回米アカデミー賞外国語映画賞ノミネートの経歴を持つギリシャの奇才ヨルゴス・ランティモス。共同脚本として、『籠の中の乙女』のエフティミス・フィリップが参加した、監督初の英語作品である。

 出演はコリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ジョン・C・ライリー、レア・セドゥ、ベン・ウィショーとベテランから若手まで豪華な役者陣が揃う。本作についてランティモス監督は、「この映画のアイデアはある議論から生まれた。常に人間関係の中にいなければならないとしたら、人はどう感じるか。人間関係を作れない人を他の人はどんなふうに見るか。誰かと一緒にいることができなければ落第者と見なされるのか。誰かと一緒にいるために費やされる期間。恐れ。パートナーになろうとするとついてくる、そのようなありとあらゆることについて話し合った」と語っている。主演を務めたコリン・ファレルは「この映画に無関心なままでいられる人はいないと思う」とコメントし、レア・セドゥも「観客が考えさせられているのが想像できるわ。それは映画において大事なことでもある。ほとんど新しい言語と新しい物事の見方を提示するような映画よ。映画を見たあと、観客は自分自身に問いかけることになるわ」と本作への想いを語った。

◼︎公開情報
『ロブスター』
2016年3月5日(土)よりロードショー
監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリップ
出演:コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ジェシカ・バーデン、オリビア・コールマン、アシュレー・ジェンセン、アリアーヌ・ラベド、アンゲリキ・パプーリァ、ジョン・C・ライリー、レア・セドゥ、マイケル・スマイリー、ベン・ウィショー
(c)2015 Element Pictures, Scarlet Films, Faliro House Productions SA, Haut et Court, Lemming Film,
The British Film Institute, Channel Four Television Corporation. 

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