本物アンドロイドの出演映画『さようなら』ポスタービジュアル&予告編公開
平田オリザによるアンドロイド演劇を、『歓待』、『ほとりの朔子』の深田晃司監督が映画化した『さようなら』。そのポスタービジュアルと予告編が、本日公開された。
劇団「青年団」を主宰する平田オリザと、ロボット研究者の第一人者であう石黒浩がタッグを組んだ舞台『さようなら』は、放射能に汚染された日本を舞台に、避難から取り残された南アフリカの難民ターニャと、幼いころから彼女をサポートしてきたアンドロイド・レオナの静かな生活を描いた作品。
今回の映画版でアンドロイド・レオナ役を演じるのは、石黒浩ら中心となり開発した本物アンドロイド、ジェミロイドF。そして、主人公ターニャには、舞台版でも同じ役を演じていたブライアリー・ロングが起用されているほか、新井浩文や村上虹郎など、日本映画を代表する俳優陣が脇を固めている。
ちなみに、今回の予告編のなかで、レオナが淡々と読み聞かせているのは、谷川俊太郎の詩「さようなら」。ほとんどの人々が消えていくなか、レオナに見守られながら最期のときを迎える主人公ターニャは、その果てに何を見るのだろうか。
人間と本物のアンドロイドの共演から浮かび上がる生と死の問題を、舞台版とは異なる、映画ならでは時間表現、空間表現、映像表現のもと描き出そうとする映画『さようなら』は、11月21日(土)に全国でロードショーされる。
(文=編集部)
■公開情報
『さようなら』
2015年11月21日(土)、全国ロードショー
脚本・監督:深田晃司(「歓待」「ほとりの朔子」)
原作:平田オリザ アンドロイドアドバイザー:石黒浩
出演:ブライアリー・ロング、新井浩文、ジェミノイドF2、村上虹郎他
配給・宣伝:ファントム・フィルム
公式HP:http://sayonara-movie.com/