入手困難な名作復刻! 佐藤正午の作家生活最初の10年を描く『万年筆の時代』が光文社文庫より刊行
佐藤正午の初期短編を集めた『万年筆の時代 佐藤正午復刻短編集』が、6月10日に光文社文庫より刊行された。
本書は、佐藤の作家生活最初の10年間に書かれた、現在では入手困難な短編作品を収めた一冊。パイロット、そして憧れであったモンブラン マスターシュテュックの万年筆から生まれた幻の初期作品のみを集めている。
収録作には、ベッドをともにした人妻との再会を焦がれる27歳の「ぼく」を描き、二度の映画化のチャンスがありながら実現に至らなかった「スペインの雨」、佐藤がプロとして初めて原稿料を得て書いた「青い傘」、刊行当初「競作ポルノ短編集」というサブタイトルが付された共著『十七粒の媚薬』への寄稿作「震える女」、ファンから高い支持を得る「ルームメイト」など9編に、おまけの1編を加えた構成となっている。
紙面では「ジョン・レノンが撃たれた日」「ルームメイト」「糸切歯」「いつもの朝に」「コンドーム騒動」「震える女」「卵酒の作り方」「スペインの雨」「青い傘」「ワープロの時代」「ニラタマA」「ニラタマB」、あとがきを収録する。
著者の佐藤正午は1955年長崎県生まれ。1983年に『永遠の1/2』で第7回すばる文学賞を受賞しデビュー。2015年『鳩の撃退法』で第6回山田風太郎賞、2017年『月の満ち欠け』で第157回直木賞、2025年『熟柿』で第20回中央公論文芸賞を受賞し、本屋大賞第2位にも選出された。主な作品に『Y』『ジャンプ』『5』『アンダーリポート』『身の上話』『彼女について知ることのすべて』『ダンスホール』『冬に子供が生まれる』などがある。
■書誌情報
『万年筆の時代 佐藤正午復刻短編集』
著者:佐藤正午
価格:858円(税込)
発売日:2026年6月10日
出版社:光文社