朝ドラ「ばけばけ」のモデル、小泉セツとはどんな人物? 怪談を生んだ夫婦の物語を丁寧に描く書籍に注目

 2025年(令和7年)度後期のNHK「連続テレビ小説」は『ばけばけ』が放送を予定されている。この主人公のモデルにもなったセツの生涯を丁寧に描いた『ラフカディオハーンが愛した妻 小泉セツの生涯』が2025年8月19日(火)に内外出版社から発売されることが決定した。

 怪談話「耳なし芳一」や「雪女」の著者としても知られるのがラフカディオ・ハーン(小泉八雲)。それらの物語の原案は、妻である小泉セツの語りによるものだった。本書では、そんなセツの生涯についてまとめた。急速な西洋化が進む明治時代の日本で、2人がいかにして出会い、結婚し、物語を生み出すまでになったのか。それぞれの幼少期や青年期はどんなものだったのか。セツが語る物語や怪談のルーツはどこなのか。

■目次
序章:セツとハーンが生きた明治という時代と近代化
1章:小泉セツの幼少からハーンとの出会い
2章:ラフカディオ・ハーンの幼少からセツとの出会い
3章:セツが話す不思議な物語とハーンが愛した風
4章:世界で一番良きママさん
5章:夢の国へ旅立つハーンの見送りとその後

■著者プロフィール
櫻庭 由紀子
各媒体の執筆、創作を行う文筆家・戯作者。伝統芸能、歴史(江戸・幕末明治)、日本文化の記事執筆の他、ドキュメンタリーライター、インタビューライターとして活動。著書に『蔦屋重三郎と粋な男たち!』(内外出版社)、『落語速記はいかに文学を変えたか』(淡交社)などがある。

 

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