『呪術廻戦』宿儺の過去、虎杖悠仁の父親……回収されなかった重要な伏線といえば?

 2024年9月30日発売の「週刊少年ジャンプ」44号で完結した『呪術廻戦』。コミックス29巻と最終30巻が2024年12月25日に同時発売されることも決定している。最終話を迎えて各方面から賞賛の声が多く上がっている本作だが、実は回収されていない伏線も結構多い。中にはこのまま回収する気がなさそうなものも見受けられる。そこで今回は回収されていない『呪術廻戦』の伏線の中でも、重要そうなものをピックアップしてみたい。

明らかになっていない宿儺のバックボーンと虎杖仁の行方

 1000年前の宿儺の過去については、わかっていない部分が多い。天元や羂索、天使ら1000年前から渡ってきた者たちとの関係についてはふわりと描かれているものの、完全にはわかっていない。そもそも1000年前にどのようにして“呪いの王”となり、なぜ倒されてしまったかなど、宿儺のバックボーンについては不明だ。

 また最終話では「今と違う生き方ができたかもしれないきっかけ」として、裏梅と謎の女性が登場するなど、宿儺については新たな謎も増えた。SNS上でも「スピンオフとして平安時代編を映画かアニメオリジナルでやってほしい」「宿儺と裏梅の過去を詳しく知りたいし、あの巫女は誰?」といった声が上がるなど、やはり宿儺の過去について気になっている読者は多いようだ。

 主人公・虎杖悠仁の父親である虎杖仁についても、あまり詳しくは描かれていない。作中では、仁が宿儺の双子の兄弟の生まれ変わりであることは明かされている。ちなみにこの宿儺の双子の兄弟は、母親から生まれる前にお腹の中で飢えた宿儺によって食べられてしまっていた。仁はそんな宿儺の片割れの生まれ変わりであるために羂索に目をつけられ、亡くなった妻・香織の体を乗っ取った羂索との間に悠仁を授かることになる。仁は幼い悠仁を可愛がっていたようだが、その後の生死や行方については明らかになっていない。悠仁の祖父・倭助が悠仁の両親について何かを言いかけていたが、結局不明のままだ。

関連記事