『呪術廻戦』虎杖や宿儺、最後まで謎だらけ? 続編に期待したい未回収のまま終わった伏線の数々

宿儺に天元、宇佐美……謎多き登場人物たち

  また『呪術廻戦』のラスボスにあたる宿儺についても、その全貌は謎に包まれたまま完結を迎えることになった。

  今のところ宿儺について判明しているのは、本来双子として生まれるはずだったがその片割れを胎児の時に喰ったこと、出生後には異形の忌み子として周囲に虐げられていたことくらいだ。

  最終話ではそんな宿儺が“復讐に走るのではない生き方”を選ぶチャンスが二度あったと告白し、2人の人物の姿を思い浮かべていた。1000年前に何かドラマチックな出来事があったことを想像させるが、それ以上のことは分かっていない。

  ほかにも天使から「堕天」と呼ばれていた理由、術式のモチーフが「料理」である理由など、宿儺の過去は興味をそそられる要素ばかりだ。

  同じく過去が気になる人物としては、天元も外せない。1000年以上前から生きており、元々は人間の女性だったとされている天元だが、同じく歴史を渡って生きてきた羂索について「あの子」というどこか親しげな呼び方で語っていた。逆に羂索の方も、天元との戦いで勝敗が決した際に「さらば」「友よ」と声をかけていたので、2人が古い知り合いだったことは間違いないだろう。

  天元は宿儺との関係も示唆されているので、もし今後彼らがどんな間柄だったのか描く過去編があればいろいろな新事実が発覚しそうだ。

  そのほかにも、「新宿決戦」のエピローグで唐突に触れられた釘崎野薔薇の母、「死滅回游」以降行方知れずになっている烏鷺亨子、日下部篤也の口からぽろっと語られた1級呪術師の宇佐美など、読者の関心が寄せられているキャラクターは数多い。

  今後、こうした設定の数々が説明される可能性はあるのだろうか。続編やスピンオフなどの展開に期待したい。

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