【重版情報】大河ドラマ『光る君へ』をより深く楽しめると話題『一条天皇』が6刷へ
藤原摂関家と協調し、雅びな平安王朝文化を開花させた、一条天皇の実像に迫る『一条天皇』(吉川弘文館)が6刷となることがわかった。
平安時代中期の天皇。外戚である藤原氏の摂政・関白、とくに道長と協調して政務や儀式を統括し、王権と摂関家の安定を築く。漢詩や和歌、笛に優れ、王朝文化を開花させる一方、定子や彰子などの后を寵愛し、理想的天皇像の原型となった。古記録や文学作品を丹念に読み解いて、31年の短い生涯を辿り、「英主」一条天皇の新たな実像に鋭く迫る。
◼️目次
第一=即位まで(出生と立太子/即位の日)
第二=幼帝としての日々
第三=「中関白」道隆と定子との日々
第四=長徳元年の政権交代劇
第五=東三条院と道長との日々(道長政権の成立と「長徳の変」/彰子の入内と立后/定子と東三条院詮子の死)
第六=「御堂関白」道長との日々(「雛遊びの中宮」彰子/彰子の懐妊/敦成・敦良親王の誕生)
第七=譲位と崩御(皇嗣決定と譲位/崩御と葬送)
第八=文芸をめぐって(『一条天皇御記』/漢詩と和歌/笛について)
第九=説話集に描かれた一条天皇/略系図/本書関係図/略年譜/参考史料/主要参考文献