【漫画】もし人気アイドルと同じクラスになったら? “全男子の夢”に手が届きそうな物語がSNSで話題

――本作を投稿された経緯からお願いします。

あまねかしこ(以下、あまね):宣伝が第一ですね。人の目に付くように「上げてください」と言われて、同意した形です(笑)。目に見える形で結果が出たので、SNSのすごさが身に沁みました。感想のコメントだけではなく、ファンレターもいただけて嬉しかったです。

――憧れのアイドルに勉強を教えるという不思議なシチュエーションの着想は?

あまね:ラブコメを作ろうと思って制作を始めました。それで高嶺の花を表現するなら、やっぱりアイドルがわかりやすいのかなと。個人的に『アイドルマスター』が好きなので、そこからの影響もあります。アイドルを用いた漫画やアニメも観て研究しましたが、最近の黒い部分を描くようなトレンドではなく、キャッチーな内容にしていきたかったですね。

――実体験なども反映されていますか?

あまね:ハーレム物みたいに現実離れした感じではなく、「自分にもこんな学園生活があったのでは?」みたいな、微妙に手が届きそうなファンタジーを狙っているんですよ。だから妄想だけでなく、自分の記憶も少しずつ入れたり、他人の話などを混ぜたりしています。

 例えば、エリート高校に通っている設定は、自分が進学校だったことが由来ですね。赤点は採ったことはありませんが、勉強の難しさや友人のハイレベルさは、デフォルメしてはいますが実際の経験でした。

――キャラクターのモデルは?

あまね:具体的にはいませんが、男性で嫌いな人はいない黒髪ロングの清純派女子みたいなシンボルは外さないようにしたり、自分が愛せるキャラクターにしようと思ってデザインしましたね。勉強できないことにも感情が入るような理由を付けたりとか。

 黒宮玲などの名前は友人から採っています。これからキャラクターがたくさん登場するので、自分も覚えられるか不安だったんですよ。だから友人から付けたら忘れないかなと(笑)。ただ主人公・昼野ひざしは友人からだと本人が読んだ時に感情移入できなくなると思うので、前々から考えていた名前を付けました。

――連載する上での苦労などは?

あまね:もともと自分はイラストがメインでだったので、漫画を理解するのに時間がかかりましたね。作画の考え方が全然違うんですよ。漫画は起こったことを表現する絵を多く入れないといけないので、慣れるまでは難しかったです。あとは現役大学生なので、学業との両立は結構大変で(笑)。

 最初はどれくらい大学をサボっていいかもわからず、昼間に登校して夜に描いてという生活をして体調を壊したんですよ。あとはクオリティを保ちつつ作業効率を上げるように頑張りました。

――この先『放課後のアイドルには秘密がある』はどう描いていきます?

あまね:「誰もが憧れる恋愛」に着目しているので、恋を進展させることに意識を置いて描いていきたいですね。読みながら悶えてしまう、あの状態をどうやって作れるかを常々考えています。自分の恋愛も、他人の恋愛を聞くのも好きなんですよ。だから、それを自分が描くべきなのではないかと思っています。

■『放課後のアイドルには秘密がある』第4巻
4月26日発売
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