乃木坂46写真集『あの頃、乃木坂にいた』井上和、五百城茉央、小川彩に聞く“5期生”の揺るぎない連帯感

デビュー当初からの変化

――グループ加入から2年が経ちました。デビュー当初からのご自身の変化はどのようなところで感じますか?

五百城:オーディションのとき、写真撮影のテストのようなことをしたんです。その頃はまだ写真を撮ってもらう経験がなかったから、ロボットかというくらい動けなさすぎてガチガチだったんですよ。もしその頃にこの写真集の撮影があったら、私の顔は全部苦笑いになっていたはず(笑)。この2年でいろんな場所で撮影していただいて、自分自身もいろいろ学んだり、緊張せずにリラックスできるようになったりして、楽しい表情をたくさん出せるようになっているんじゃないかと思います。

小川:この2年間の出来事を思い返したら毎日いろんなことがありすぎて、これ本当に2年でできる? っていうくらい、たくさんのことをさせてもらっています。一番大きいのは、やっぱりこの環境に慣れてきたこと。見た目もそうですけど気持ちの変化もあって、自分の中でもちょっとずつ成長していけてるんじゃないかな。

井上:私自身は正直、あまり2年前と変わってないんじゃないかと思うことが多くて。変わっていないというより、もう2年も経ったのかという感じで一つひとつの変化に自分でも気づけていないのかもしれない。でも、このお仕事をしているといろんな媒体でその時々の自分を撮ってもらえるじゃないですか。それを見返すと、感覚的にではなく視覚的に見えるものとして表情の変化がわかるし、ダンスも少しだけ先輩に近づけた気がすることもあります。それは私だけじゃなくて5期生全員ですね。みんなの雰囲気は変わらないけど、一緒に少しずつ大人になっている。それが感慨深くて、「素敵だな、エモいな」って思います。

――この2年間、5期生単位での活躍も目立ちました。乃木坂46全体とは異なる、5期生だけのまとまりだからこそできることはありますか?

井上:もちろん乃木坂46がホームであることに変わりはないんですけど、その中でも5期生は一緒に過ごしている時間も長いので、言い方が難しいですけどちょっと家族に近いというか、気兼ねなくいられる感じはあります。

小川:この活動をしていると、「自分って何なんだろう?」って思うときがあるんです。だけど5期生の中にいるとそれを思い出せるというか、素の自分でいられる気がしています。5期生で過ごしているこの空間も、はしゃいでいるみんなを見ているのも大好きなんです。

五百城:先輩たちと一緒にいるライブなどでは、先輩が仕切ってくれたり面白いことを言ってくれたりして、空気を作ってくださるんですけど、5期生だけの番組やライブではそれを自分たちでやらなければいけない。それぞれに少しずつ、自分は今こうするべきだなと考えて動けるようになってきているんじゃないかなと思います。

井上:今、五百城も言ってくれたように、先輩たちと一緒にいるときはやっぱりまだ少し甘えたい気持ちもあるし実際甘えているところも多いんですけど、それが100パーセント悪いことだとは思わないんです。でも、そろそろ6期生のオーディションも始まって後輩が入ってきたりもするので、それだけじゃいけないんだなと5期生全員がなんとなく考え始めている時期だと思います。

――周りの5期生メンバーの意識も少しずつ変わってきていますか?

井上:特に2年目に入ってからの5期生での活動は、やっぱり今までとは少し違ってきていて。昨年のライブ『新参者』でそれを強く感じたんですけど、パフォーマンスしているときでもMC中でも、お互いにすごく信頼はしているけど甘えない関係になっている。ちゃんと自分から前に出ていくんだという感覚になってきていると思います。今の努力の仕方が合っているのかはわからないですけど、先輩たちと一緒の活動するときにもそういう自分たちでいられるようにしたいですね。

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