「発想力えぐい!」『スーパーくいしん坊』『OH! MYコンブ』……グルメ漫画に登場した「ぶっ飛び鍋」4選
冬に食べたくなる料理といえば、鍋ではないだろうか。鍋の起源は古く、諸説あるものの土器が発明された縄文時代には食べ物を土器に入れて煮込んで食べる文化があったと考えられている。そんな鍋は漫画にもさまざまなものが登場してきたが、そのなかにはかなりぶっ飛んだものもあった。なかでも代表的な「ぶっ飛び鍋」を紹介したい。
『スーパーくいしん坊』鍋がだるま落としになっている「全国チャンコ」
ぶっ飛び料理漫画のパイオニア、牛次郎原作・ビッグ錠作画の『スーパーくいしん坊』。主人公鍋島香介が作った鍋も、かなりぶっ飛んだものだった。
鍋島香介が用意したのは器が桜島大根になっている鍋。だるま落としをヒントに作られた鍋で、なんと4層になっている。一段目が北海道東北風、二段目は関東風、三段目に関西中国地方風、四段目は四国とそれぞれ違う鍋が詰まっているのが特徴だ。
どのようにして4層の鍋を煮込むのか。鍋島香介は大根鍋を沸騰した湯の入ったドラム缶にぶちこみ、加熱していた。ネット上では再現に挑戦する人物も多数いるが、「美味しく食べる」ことはかなり難しいようである。
『グルマンくん』小学生が持ってきた弁当を巨大鍋に全部打ち込む「5年3組友情ぞうすい」
ゆでたまご原作の料理漫画、『グルマンくん』。『スーパーくいしん坊』に負けずとも劣らないぶっ飛び料理で読者を楽しませた。
そんな『グルマンくん』に登場したぶっ飛び鍋が「5年3組友情ぞうすい」。主人公の食井カンロが沸騰した湯と昆布が敷いている鍋を用意し、ここに所属する5年3組の児童たち全員が持ってき弁当を投げ入れるのだ。
美味しいはずのないこの鍋は、作品でも不評だったのだが、クラスメイトの与輪木薫が持っていた梅干しを入れたところ味が安定し、大団円となっていた。