『キン肉マン』旧アニメでは原作の過激な表現はカットされていた 新シリーズは一体どんな内容に?

  約17年ぶりに、アニメ新シリーズの制作が決定した『キン肉マン』。これまでに数度のアニメ化を経ている同作だが、必ずしも原作通りというわけではなく、さまざまな要素が原作から変更されていた。とくに顕著な違いとなっているのが、戦闘シーンでの血流といったゴア表現の有無だ。

  ご存じ『キン肉マン』といえば、プロレスをテーマとして、超人たちの激しい戦いが繰り広げられる作品。ゆでたまごが手掛ける原作漫画では、過激な戦闘描写が挟まれることも珍しくなかった。

  代表的なのは、「第20回超人オリンピック編」で描かれたブロッケンマンの最期だろう。第34話ではラーメンマンの「キャメル・クラッチ」により、胴体を真っ二つに引き裂かれるところが描かれている。さらにブロッケンマンから流れ出る血を、カレクックが人目もはばからずに舐める……という演出も相まって、ショッキングな場面となっていた。

  しかし1983年から放送されたアニメ版では、一転してコミカルな表現に。ラーメンマンがブロッケンマンの背骨をぐにゃりとへし折り、巨大な麺棒でのばしてラーメンの麺にするという展開だった。最後にはそれをラーメンマンが食べるというオチで、骨の折れる音や流血描写も存在しない。

  また、ウルフマン(リキシマン)対スプリングマン戦のラストも原作とアニメで異なっている。原作では「7人の悪魔超人編」12話で描かれた戦いで、ウルフマンがスプリングマンの「デビル・トムボーイ」で全身をきつく締め上げられ、体をバラバラにされる展開だった。しかしアニメでは筋肉の細胞を破壊され、再起不能にされるものの、絶命はしていない。

新アニメ『キン肉マン』に期待したい要素

  旧アニメ『キン肉マン』の第1期が放送されていた時間帯は、終盤まで日曜日の朝10時だった。そのため子ども向け作品として、マイルドな表現を採用する必要があったため、原作のゴア表現が減らされたのだろう。

  しかし近年では子どもが見る可能性がある作品でも、ゴア表現に寛容な風潮ができている。たとえば『鬼滅の刃』は深夜アニメでありながら、幅広い層から支持されている作品だが、グロテスクな描写に事欠かない。首や四肢などの切断描写は日常茶飯事、生きたまま細切れにされた通称「サイコロステーキ先輩」のシーンも、原作をかぎりなく忠実に映像化している。

  また『チェンソーマン』もアニメ化が決まった段階から、原作の過激な描写が改変されることを心配されていたが、表現規制はほとんどなし。人体の切断描写や流血シーンが大胆に描かれたうえ、第1話で主人公がバラバラにされるシーンも原作と変わっていない。

  そうした風潮を考えると、現在制作中の新シリーズでは、従来と違うアニメ『キン肉マン』の世界が見られるかもしれない。どのエピソードがアニメ化されるのか、まだ明かされていないが、そもそも原作に過激な描写が多々あったことはすでに説明した通りだ。また、発表の場を『週プレNEWS』や『週刊プレイボーイ』など青年向け雑誌に移してからは、とくに試合の過激さが倍増している。

  原作のシナリオ担当・嶋田隆司は、新アニメの出来栄えについて、「面白いものが着実に出来上がっている、これははっきり言えることです」と太鼓判を押していた。完成品をテレビで見られる日が楽しみだ。

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