2023.03.20 14:25

60歳女性がワンオペ経営で年商2億を稼ぐには？　「好きな仕事」で人生後半を充実させる実践書　

文＝リアルサウンドブック編集部

　おしゃれマダムに圧倒的人気のブランド「acrylic（アクリリック）」デザイナー・坂（ばん）雅子による『遅咲きでもいい。「好き」を仕事にする勇気』（主婦の友社）が、3月20日に刊行された。

　バッグとアクセサリーのデザイナー坂雅子、60歳。彼女のブランド「acrylic」は、おしゃれマダムたちに大人気。人気の理由は、美しく機能的な素材、洗練されたデザイン、並外れた使いやすさ。一度、使うと手放せないと評判だ。素材は、ソファの張地や水泳帽の生地、スニーカーに使用するメッシュ、「はやぶさ２」にも搭載されたハニカム構造軽量高利得平面アンテナなどの美しく機能的な特殊資材。デザイン性の高さでニューヨークのMoMA（近代美術館）デザインストアにも採用されている。

　そんな彼女は、はじめからデザイナーを目指していたわけではない。青山学院大学卒業後、ゼネコンOLや建築写真ギャラリーのアルバイトなどを経た後、本当にやりたいことを模索。独学でアクセサリーのデザインを始めた。そして40歳のとき、意を決してひとりでブランドを立ち上げたという。2年後の2005年には広尾にショップオープン、と順調だったが、コロナで大打撃を受け、2020年秋、苦渋の決断で閉店。悩んだ末、オンラインショップ拡充に舵を切った。それが功を奏して、売り上げは見事に回復。年商2億円も間近だ。

　いくつもの仕事を体験後、一生続けたい仕事を探して苦闘し、回り道をしたからこそ、ひとりでビジネスを成功させ困難に屈しない逞しさを身につけた、人生100年時代のお手本とも言うべき生き方。「遅咲き」でも、いやむしろ「遅咲き」だったからこそ体得できた「何歳でも遅くない、ひとりで成功する仕事術」は、好きな仕事を見つけ、長く続けたいと願う人に大きな勇気と希望を与えてくれるはずだ。