GENERATIONS 小森隼がナイツ塙ら芸人5名と朗読劇に挑戦 「今持っているものを全て出し切ります」
GENERATIONS from EXILE TRIBEの小森隼が主演する朗読劇『芸人交換日記』が1月6日から恵比寿ザ・ガーデンホールでスタートした。初日の公開ゲネプロを終え、主演の小森、共演のナイツ・塙宣之と森田想、脚本・演出の鈴木おさむが取材に答えた。
同公演はLDHと鈴木おさむがタッグを組み、新たな形の朗読劇を生み出すプロジェクト「BOOK ACT」の第二弾として企画された。原作は鈴木おさむの小説『芸人交換日記~イエローハーツの物語~』(2011年/太田出版)で、結成11年目の売れないお笑いコンビがお互いの本音を知るために交換日記を始めるというあらすじ。面と向かって言えなかった相手への不満や仕事がないことへの焦り、夢を諦めることの葛藤など、芸人の姿がリアルに描かれている。
初めは交換日記を嫌がっていた冷静なボケの「田中」役を小森が演じ、お金や女性関係にルーズで見栄を張りたがるツッコミの「甲本」役を人気芸人5名が日替わりで演じる。塙宣之(ナイツ)、相田周二(三四郎)、平子祐希(アルコ&ピース)、みやぞん(ANZEN漫才)、りんたろー。(EXIT)がそれぞれ甲本役で出演し、公演ごとに違った掛け合いが楽しめるという。甲本の彼女で薬剤師とキャバクラ嬢として働き生活を支える「久美」役ともう一役を女優の森田想が演じる。
小森はこの日、トレードマークの金髪を真っ黒に染めて役に挑んだ。約7年ぶりの黒髪に小森は「服を着てないのと同じくらい恥ずかしい」と照れながらも、「人生初の舞台でどうなるかわかりませんが、今持っているものを全て出し切ります」と意気込む。
鈴木は「もともと2011年に出した小説。周囲にいる芸人さんは成功した人もいれば売れなかった人もいて、その人たちを思い出しながら書きました」と話す。ラジオ番組『鈴木おさむと小森隼の相談フライデー』(TOKYO FM)で共演している鈴木は、「今改めてこの話をやりたいと思ったとき、小森がぴったりだと感じてオファーした」という。
小森は初の芸人役について「ラジオもやっているので多少はできるかなと思っていたんですが、漫才の掛け合いは全然違って、そういった奥深さも知れました」と話す。「いろんな芸人さんが、この作品は自分に当て書きされていると感じるみたいです。りんたろー。さんは稽古のときから号泣でした」と小森。塙は「芸人としてグッとくるポイントがいっぱいある。特に僕が感じたのは、売れなくてもつらいけど売れてもつらいというセリフ」と振り返る。まだナイツが売れていないころに兄であるピン芸人のはなわがブレイクし、兄から「売れて生活が変わってつらい。お前にそれをさせるのは嫌だから芸人をやめろ」と言われたことも明かした。
序盤は二人の朗読で進むが、クライマックスシーンでは劇中の漫才コンビ「イエローハーツ」のネタも披露される。このネタは相方役によって公演ごとに内容が異なるという。「台本にもアドリブの部分があって、5人ともどんなアドリブを入れてくるのか毎回緊張感がありますね」と小森。