なにわ男子、『ND⁵』最終公演詳細レポ “王道アイドル”の誇り、5周年の先に描く新たな始まり
夢の終わりは、どこか切ない。しかしそれと同時に、不思議な胸の高鳴りも感じさせる。終わりの先に、“新たな始まり”を予感させるからだ。
10月28日、なにわ男子のCDデビューイヤー5周年を記念した『なにわ男子 LIVE TOUR 2026 「ND⁵」』の最終公演が、千葉・LaLa arena TOKYO-BAYにて開催された。7月11日の北海道公演から、9都市45公演を駆け抜け、約46.8万人を動員。自身最多公演数となるツアーを完走した。
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「Celebrate」で開幕、“HOTEL DIAMOND”に広がる祝祭
なにわ男子のライブを何度鑑賞しても、やはり感嘆せざるを得ないのは、その世界観の豊かさだ。オープニングでは、鍵のかかった扉が登場。錠が外れると、ホテルマンに扮したバックダンサーが7色の風船を持って現れ、スクリーンにメンバーの写真が順に映し出される。今回の舞台は“HOTEL DIAMOND”。ポップでゴージャスなホテルで観客たちをもてなすような世界が広がっていく。
頭上から数え切れないほどの風船が舞い降りてきて、高いステージ上に現れたのは、メンバー7人。「どうもなにわ男子でーす!」と道枝駿佑が先陣を切り、パールをあしらった純白の衣装を身にまとった7人が、アニバーサリーソング「Celebrate」を歌い踊る。高橋恭平と大橋和也がハグをし合ったり、藤原丈一郎のパートでメンバーが風船を投げ合ったり。じゃれ合いも見せつつ、MVで観せてくれた幸福感たっぷりの世界へ、観客を誘っていく。続く「ND Time」では、たくさんの紙吹雪が舞い降る。バックダンサーと朗らかに笑い合う大西流星に、瞳を輝かせて会場中に視線を送る長尾謙杜。それぞれが思い思いにその瞬間を楽しんでいる。
「ちょっと待って? 曲がだんだんゆっくりになってきたっていうことは……? 俺らと一緒にビバビバするって話だよね?!」と大橋が会場に投げかけ、「Viva Viva Carnival !!」へ。7人がセンターステージまで移動し、トロッコに乗車してなにふぁむ(=なにわ男子のファンの通称)たちの至近距離に。目線を交わし、手を振り、指を差し合う。なにふぁむとの交流を心から楽しんでいるのが伝わってくる。
デビュー曲の「初心LOVE」をフレッシュに歌い上げた後は、メンバー挨拶。「みんな最終日だぞ! 声出せんのか?!」と弾けるような元気を見せた大橋。「Make some noise!! 好きと好き、合わせて大好き」と茶目っ気たっぷりな高橋。「その元気、全部使い切って帰ってください!」と投げキスで歓声をさらう長尾。「皆さんはなにわ男子のこと好きですか? 俺はその728倍だ~い好きだよ」と観客をメロメロにする大西。「俺たちに会いたかったか! ファイナルだぞ!」と会場の温度を高めていく道枝。「今夜は寝かせねえよ、子猫ちゃん?」と再び大きな歓声を上げさせる藤原。最後は「ラストそんなもんでいいのか? もっとこいよもっと!!」と西畑大吾が観客のテンションを“天最高”まで引き上げた。
ジュニア時代から現在へ、“ARCHIVES”で辿る7人の軌跡
個性豊かな挨拶のあとは、その場の空気が瞬時に変わる。「Black Nightmare」では濃いスモークが焚かれ、会場内を緑の閃光が貫く。クールな表情と洗練された激しいダンス。キュートで愛らしくデビューを飾ったなにわ男子も、月日を経てダークな楽曲を数多く自分たちのものにしてきた。セットリストからも、5年間の歩みの重みや厚みが伝わってくる。
呼吸を忘れてしまうほどに、演出一つひとつに惹き込まれる。ステージからひとり、またひとりとメンバーが姿を消し、残ったのは白いマントを被ったダンサー2人。華麗なダンスパフォーマンスの後、マントの下から姿を現したのはメンバーの大橋。予想外の展開に大きな歓声が上がり、そのまま7人の歴史を辿る“ARCHIVES”メドレーへと移る。
「Circus Night」「LAI-LA-LA」「2 Faced」「Live in the moment」「F.L.E.X.」「Shall we...?」――ジュニア時代の楽曲も交え、激しいダンスナンバーで構成されたメドレーは、なにふぁむとともに時間旅行を楽しんでいるようだった。
「Better run」ではステージがせり上がり、7人の頭上から火花が降り注ぐ。〈逃げないで We just keep goin’〉という歌詞の通り、7人の所作一つひとつに心を奪われ、その場から動けない。切ない表情は、もうすっかり成熟している。彼らの軌跡を確かに感じられた。
ステージから7人が姿を消すと、ここでまた空気が一変。『NANIWA PRIME』という架空の番組が始まり、“鷹橋組”という職人軍団のドキュメンタリーが映し出された。映像が終わると暗転し、「鷹橋親方です。お前ら声どんなもん?!」という鷹橋親方(高橋)の煽りとともに、ホイールローダーに乗った7人が登場。衣装も建築現場の作業員を模したスタイリング。今回のツアーも、長尾がダンサー衣装を含む全衣装のプロデュースを手がけている。
グルーヴ感満載の「ビーマイベイベー」では、「お前らもっと声出せよ」とオラオラな道枝に、「お前らの声が欲しいってことです!」とチャーミングに高橋が続けた。それぞれが歌詞の一部を愛を伝える言葉に変え、なにふぁむへこれでもかと言わんばかりに愛を届ける。メンバー間で距離をぎゅっと詰め、わちゃわちゃとしたなにわ男子らしい一幕も。愛情とエネルギーが交差し、揺れるペンライトが会場の盛り上がりを物語っていた。
「Gimme The Day」では再びメンバーがセンターステージへ。高橋は道枝が押す台車に乗せられ、しばらくすると長尾が台車に。コミカルな展開と軽快なグルーヴ、個性の爆発するそれぞれのラップパートが爽快だ。
藤原がコール&レスポンスを先導し、曲のテンポが加速。会場が一体となったまま「ズッキュン・ザ・ムービー」へと移り、メンバーが約10mの高さのクレーンに乗ってスタンド上段のすぐ近くまで上昇する。大西がラブリーな表情を決め、「りゅちぇがかわいすぎる〜!」と大橋が絶叫。大橋同様、会場全体がズッキュンと胸打たれた。
太鼓を打つパワフルな振りが楽しい「ドン!ドン!やったるで!」では、藤原・大橋、長尾・高橋コンビのおんぶ姿など、再びメンバー間のわちゃわちゃが。楽しい楽曲ながらも、落ちサビでは道枝の〈転んでできた 傷も勲章や〉に続く西畑の〈昨日の自分を 大きく超えて/世界ごと塗り替えたれ〉という歌詞になにわ男子の積み上げてきた歩みを再び感じさせられ、胸にジンと響く。
初の単独カウコン開催を発表、7人からの“ハッピーサプライズ”
「HARD WORK」でロックに魅せた後は、MCタイムへ。恒例の乾杯お兄さん(高橋)が登場し、「水、飲みたいか!!」と畳み掛ける。会場全体に一体感を生み出し、水分補給を促した。
2組に分かれた衣装チェンジタイムには、メンバーのフリートークが。西畑・大橋・長尾は公演中の「HARD WORK」の振り付けの裏話で盛り上がる。通常はラーメンをすする振りのはずが「だいちゃん、最終日わんこそばにしてや」という2人のリクエストに応え、西畑がそばを大橋・長尾によそう振りに変更したことを打ち明け、会場は和やかムードに。
衣装チェンジを終えた藤原・高橋・大西・道枝が戻ると、笑いながら見切り発車でトークを始めようとする道枝に「喋んの初めてか!」と大西がキレよくツッコむ。さらにオープニング衣装のパールを「数珠」と称してトークを続ける4人に、後方から西畑が「数珠じゃなくてパールね?」と冷静なツッコミを入れ、会場からは笑いがあふれた。
オープニング衣装に着替えたメンバーが揃ったところで、なにわ男子から全世界のなにふぁむへ、サプライズプレゼントが。まずは、『なにわ男子 LIVE TOUR 2026 「ND⁵」』横浜アリーナ公演が、10月29日20時からPrime Videoで世界独占配信されるという嬉しいニュースが発表された。
「もうひとつあるみたいなんですけどね」と西畑が切り出すと、会場からは爆発的な歓声が上がる。「言わんとく?」「声があんまり大きくないから」と大橋・藤原が焦らすと、客席からさらに大きな歓声が。「今日朝、白ごはん大盛り2杯食べました」という高橋のプチ発表でほっこりしたところで、スクリーンに映し出されたのは、『なにわ男子 DOME LIVE 2026-2027 「ND⁵⁺」 ~あけおめぇ 初夢ぇ Stay with MEE~』開催という、とびきりのハッピーサプライズ。京セラドーム大阪、東京ドームの2会場4公演で、12月31日公演はグループ初の単独カウントダウンコンサートという知らせを受け、爆発的な興奮が会場中を包み込んだ。