即興演奏が話題の中高生・Zα SAVAGEとは何者? 『フジロック』も沸かせた新世代インストバンドの原点と音楽への無邪気な情熱
音楽に夢中な10代が明かす制作背景と、全力を使い果たすライブの楽しさ
――Zα SAVAGEは「10代とは思えない上手さ」と評されることも多いと思いますが、そのことについてはどう感じてますか?
虎成:“まだまだ”すぎて、何とも……。これからゆっくり上達していきたいです。
Kengo:僕らより下の世代にも上手い人がめっちゃいるんで。
虎成:ほかの世代のことはわからないんですけど、僕らと同世代のミュージシャン、バケモンみたいな人たちばっかりなんです。もう意味わからへん(笑)。
Kengo:ホンマよな。
虎成:お互いに高め合ってるというか。競争心もあるし、仲間意識も感じてます。
龍成:毎日練習してます。
――SNSなどで動画がバズってることについては?
虎成:意外というか、“たまたま”の連続なのかなと思ってます。音楽が好きな人が見つけてくれて、広げてもらって。もちろんありがたいし、うれしいことなんですけど、この後は自分たちで次につなげていかないと。いろんな人に観てもらってるのを自覚して、自分達がやりたいことをやりつつ、もっと広げる努力をしていきたいと思ってます。
――オリジナル曲についても聞かせてください。現在発表されているのは「HANABI」「Dr.8」「COMBO」「LIBERTY」「Full Steam Ahead」。曲はどうやって作ってるんですか?
虎成:それぞれ作った曲を送ってもらって、集まれるメンバーで構成とかを練り直して。完成したらレコーディングですね。タツルとか1カ月ごとに7曲くらい送ってくるんですよ。音楽の学校に行ってて、作曲やDTMも学んでるので。しかもピアノが入ってたりするんですよ。ウチのバンド、ピアノいないのに(笑)。
龍成:僕も作ってるんですけど、この前もボツになりました(笑)。
虎成:厳選してるので(笑)。Kengoはファンク調が多いよな。
Kengo:そうやな。あとはギターのリフから作ったり。
――気に入ってるオリジナル曲は?
龍成:全部なんですけど、「Dr.8」は好きですね。虎成が作曲した曲なんですけど。
――高速のギターリフではじまる曲ですね。
虎成:そうです。タツルにめちゃくちゃ練習してもらって、やっとできるようになって。だいぶ難しいから若干いやがられてる気もしますけど(笑)、いい曲になりましたね。映画音楽みたいな感じもあって、僕も好きな曲です。
Kengo:「Dr.8」も好きだし、最近ライブでやってる「Sensitive Person」という曲がいいんですよ。虎成先生のドラムソロがカッコいいです。
虎成:ありがとう(笑)。セトリのどこにおいてもお客さんが盛り上がってくれるんですよ。ライブでブチ上がると「やっぱいい曲なんだな」とわかるというか。
――やっぱりお客さんが盛り上がると楽しい?
虎成:そうですね。やっぱりライブはいいよな。
Kengo:うん。幸せです。
虎成:一回ライブをやると、その日の気力メーターが100から20くらいまで下がるんですよ。
――エネルギー使い過ぎて?
虎成:そうです(笑)。他のことができなくなって、日本語も喋れなくなります。
Kengo:ホントに喋らなくなるんですよ(笑)。
龍成:ライブ終わりのMCとかもヤバいもんな(笑)。
虎成:この前「次は2曲同時に演奏します」って言っちゃったんですよ。
Kengo:本当は「2曲続けて」やろ(笑)。「2曲同時」って、DJか。
――(笑)。Zα SAVAGEのドラムは大変ですよね。テンポが速い曲も多いし、リズムが複雑で。
虎成:そうなんですよ。でも、楽しいです。
Kengo:お客さんが盛り上がってくれるとうれしいし、自分の気分も上がります。あと、メンバーが変なミスをしたときは全員で笑ってます(笑)。
虎成:それは楽しくないわ!
龍成:(笑)。ソロのところで、いきなり新しい技をやりはじめたりするのも楽しいですね。
虎成:タツルがよくやるんですよ。いきなりクラシックの曲を弾き始めたりするんですけど、お客さんも笑ってくれるし、自分たちも楽しくて。
「このメンバーと一緒に、人生のエピソードになるような経験をいっぱいしたい」
――ライブもかなり重ねて、大きなステージに立つことも増えてきましたよね。これまででいちばん印象残ってるライブは?
虎成:うーん、難しいですね。「あのライブがいちばんヤバかった」というのはまだないかもしれないです。どう?
Kengo:いろいろありますけど、『FUJI ROCK FESTIVAL ’26』は楽しかったですね。
龍成:楽しかった。ステージに出たら、思っていた10倍くらいお客さんがいて。めちゃくちゃ盛り上がってくれたし、ヤバかったです。Kengoがずっとニコニコしてて。
Kengo:ずっと雨だったんですけど、ライブが始まった瞬間に晴れたんですよ。
――緊張はしないですか?
虎成:そろそろしなくなってきました。
龍成:ライブの5分前くらいまでは緊張してるんですけど、始まれば大丈夫です。
Kengo:みんながいると安心するんですよね。一人で演奏することもあるんですけど、そのときはガッチガチなので。仲間と一緒にやれるのは心強いです。
――Zα SAVAGEもそうだし、みなさんのミュージシャンとしてのキャリアもまだ始まったばかり。この先、どんな活動をしていきたいですか?
虎成:もっと大きいステージにも立ってみたいですし、いろんな人に知ってもらえるバンドになりたいです。でもいちばんは、メンバー一人ひとりの人生にとっていい経験、いい思い出になったらいいなと思っていて。こんなに信頼できる友達と一緒にやれるって、そうそうないことだと思うので。
――いい人ばかりの仲間でやってるバンドなんですね。
虎成:最高です。みんな個性的だけど、根はめちゃくちゃいい人ばかりで。
Kengo:うん。僕もこのメンバーと一緒に、人生のエピソードになるような経験をいっぱいしたいです。楽しくやっていきたいですね。
龍成:今できることをやって、自分たちがやれる最大限まで行きたいです。
――素晴らしい。アルバムもぜひ聴いてみたいです。
虎成:ありがとうございます。新曲もけっこうできてるので、そろそろレコーディングしたいです。
Kengo:ぜんぜんレコーディングできてないよな。
虎成:うん(笑)。学校の勉強もあるので。高校の授業がマジで難しくて、イヤな予感がしてます。進路はまだ模索中なんですけどね。
――だってまだ高校生、中学生ですからね。いろんな経験をしないと……親みたいなこと言ってすいません。
虎成:いえいえ(笑)。目の前のことに集中して、最大限がんばります。