ユッコ・ミラー「何が出てくるのか自分でもわからない」 型破りなスタイルに集った仲間 デビュー10周年記念ライブを振り返る
「こんなにやってきたのに、私、まだ若いじゃん!」
――歌といえば、ゲストで出演した演歌歌手の中西りえさん。高校の吹奏楽部で一緒だったそうですが、当時から演歌歌手を目指していたんですか?
ユッコ:そうなんです。りえちゃんは、『NHKのど自慢』(NHK総合)に出て優勝したりしていました。
――ユッコさんは当時から「プロのサックス奏者になりたい」と言っていたんですか?
ユッコ:言ってました。
――ふたりとも夢が叶ったって、すごいことです。
ユッコ:そうですね。あんまり会ってなかった時期もあるんですけど、わりとお互いのことを全部知ってるくらいの間柄です。ほんとに仲良くて、大親友です。
――10周年ライブで中西さんが歌った「アイツなんて」は、ユッコさんが編曲をして、レコーディングにも参加した曲ですね。
ユッコ:はい。ライブで一緒にやれて、すごく嬉しかったです。高校のときのことも思い出しました。
――中西さんはクラリネットを吹いていたそうですが、ユッコさんたちが通っていた高校は吹奏楽の強豪だったんですか?
ユッコ:今は金賞を獲ったりする学校になったんですけど、私の頃はコンクールには出場しない方針の顧問の先生だったんです。「音を楽しむのが音楽だから、競い合うものではない」と。なので定期演奏会や文化祭でしか演奏していなくて。真面目に練習している部員は少なかったです。私はひとりで練習して、勝手にソロでコンテストに出て優勝して、新聞に載ってバレて怒られました(笑)。
――(笑)。中西さんが歌ったもう1曲は「マトリョシカ」。米津玄師さんのハチ名義の曲のカバーですね。
ユッコ:ボカロも好きで、この曲のカバーをYouTubeでもやったことがあるんです。スリリングで結構難しいんですけど、吹くのが楽しいです。このアレンジは、バンドのベースの中村さん(中村ヒロキ)にしていただきました。
――ゲストとの共演も含めて盛りだくさんのセトリでしたね。「Lagrimas」は、1stアルバム『YUCCO MILLER』の曲。プロデューサーは、ロニー・プラキシコさんでしたっけ?
ユッコ:そうです。NYでレコーディングしました。ロニーさんはすごく良くしてくれて、レコーディングのメンバーも集めてくださったんです。楽しいレコーディングでした。「Lagrimas」は、ファンのみなさんが「いちばん好き」って言ってくださることが多いです。
――「Lagrimas」は、スペイン語?
ユッコ:はい、“涙”という意味です。作った当時、いろいろと大変だったので(笑)。私、追いつめられるといい曲を書けるのかもしれない。わりといつもそんな感じです。
――「Deadline Pressure」は、締め切りに追われていたときに書いたと、ライブのMCでおっしゃっていましたね。
ユッコ:私は『芸能人格付けチェック』(テレビ朝日系)に何回か出演させていただいているんですけど、そのときのバンドのみなさんとのライブのために曲を作ることになったんです。でも、全然作れなくて。締切のギリギリで書いたのが「Deadline Pressure」です。
――オリジナル曲からカバーまで、幅広い選曲のセトリでしたが、スムーズに決まりました?
ユッコ:もっとやろうかなとも思ったんですけど、ライブが長くなってしまうので、結構削ったんです。でも、結局、1時間半の予定が、本番は2時間になっちゃって(笑)。お客さんは喜んでくださったので、よかったです。
――アンコールで披露した『名探偵コナン』(日本テレビ系)メイン・テーマは、外せない曲だったでしょうね。YouTubeでバズった曲ですから。
ユッコ:1400万回再生とかになったんです。「この曲、みんな好きなんだなあ」ってあらためて思いました。今も毎日再生回数が伸びています。その前も「宝島」とかを吹いて、ちょっと再生回数が伸びたりしてたんですけど、『名探偵コナン』は投稿してから2週間後くらいにあり得ないくらいの数字の回り方をし始めて、具合が悪くなるくらいの感じでした(笑)。
――(笑)。アンコールのもう1曲「Long Train Runnin’」は、The Doobie Brothersのカバー。小林さんと中西さんも加わった全員の共演が豪華でした。
ユッコ:この曲はほかの人のライブでは吹いたことがあったんですけど、私のライブでは初めてやりました。りえちゃんは演歌歌手ですけど、「絶対に洋楽のソウルフルでパワフルな曲が合うなあ」と思ったんです。ジャニス・ジョプリンの「Move Over」とかも候補だったんですけど、「Long Train Runnin’」にしました。ギターもかっこいいし、みんなで盛り上がれる曲なので。イントロのギターが流れた瞬間、お客さんが「イエーイ!」という感じで、すごく盛り上がってました。
――今回のBlu-rayには、バックステージ映像やインタビューも収録されていますね。メンバーのみなさんが、ユッコさんを慕っているのが伝わってくる映像になっていますが、ご感想は?
ユッコ:ちょっと照れくさかったです(笑)。
――(笑)。この映像作品がリリースされた翌日には、ツアー『ユッコ・ミラー 10th Anniversary Tour "Bloomin'" to the West』が始まります。
ユッコ:兵庫から始まって、西の方へ行くツアーです。九州も長崎、大分、福岡をまわります。ツアー、好きなんですよ。初めて行く土地にもお客さんがたくさん来てくださると本当に嬉しくて。
――活動は、11年目に入ったんでしたっけ?
ユッコ:はい。これからもやりたいことが生まれて、それをやっちゃうんでしょうね。自分でも明日何考えてるのかわからないので。
――まだまだいろんなことができるはずですよ。ジャズマンの大先輩がたくさんいるなか、ユッコさんはまだ10周年なんですから。
ユッコ:最近思うんです。「こんなにやってきたのに、私、まだ若いじゃん!」って。先はまだまだ長いですね。
■リリース情報
『YUCCO MILLER 10th Anniversary Live “Bloomin'”』
発売中
価格:¥7,000(税込)KIXM-678
購入:https://store.kingrecords.co.jp/shop/g/gKIXM-678/
<収録内容>
01. Stormy Night
02. 3-3-7
03. AKUJYO
04. Miracle Shine
05. Anemone
06. Snow Song
07. アイツなんて
08. マトリョシカ
09. Make Up
10. Hair Style
11. Lagrimas
12. Deadline Pressure
13. 「名探偵コナン」メイン・テーマ
14. Long Train Runnin’
【BONUS VIDEO】
・バックステージ映像
・インタビュー映像
<ミュージシャン>
ユッコ・ミラー(A.Sax, S.Sax, Vo)
平手裕紀(P, Key, Tp)
和泉聡志(G)
中村ヒロキ(B)
Dennis Lwabu(Ds)
一彩(Taiko)
[スペシャルゲスト]
小林香織(A.Sax)
中西りえ(Vo)
■公演情報
『ユッコ・ミラー 10th Anniversary Tour "Bloomin'" to the West』
2026年10月15日(木)兵庫・加古川 gratz
2026年10月16日(金)広島・Live Juke
2026年10月17日(土)山口・下関 Jazz Club BILLIE
2026年10月18日(日)長崎・オルテンシア長崎
2026年10月19日(月)大分・BRICK BLOCK
2026年10月20日(火)福岡・border
詳細:https://www.yuccosax.com/live
ユッコ・ミラー オフィシャルサイト:https://www.yuccosax.com/
X:https://x.com/yuccomiller
Instagram:https://www.instagram.com/yucco_sax/
YouTube:https://www.youtube.com/@Yucco-Miller