EBiDANにしか描けない“循環”の正体 15年を経て迎えた超飛躍の理由、『Mステ』出演で果たすひとつの到達点
10月16日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に、EBiDAN(恵比寿学園男子部)が初出演する。披露するのは、15周年記念楽曲「Yes! 東京」だ。出演が発表されるやいなや、SNSには祝福の声が溢れた。それは単に「人気グループが音楽番組に出る」という話ではなく、15年という時間をかけて積み上げられてきたものが、ひとつの到達点を迎える瞬間でもあるからだろう。
そもそもEBiDANとは何か。スターダストプロモーションに所属する男性俳優/タレントによるアーティスト集団で、2011年に発足した。現在は超特急、M!LK、SUPER★DRAGON、Sakurashimeji、ONE N' ONLY、原因は自分にある。、BUDDiiS、ICEx、Lienelの9グループの在籍に加え、今夏には新グループ・iiONDOも誕生している。グループとしての歌唱活動が目立つが、何より忘れてはならないのは、彼らの出発点が“俳優集団”であることだ。歌って踊るグループでありながら、一人ひとりがドラマや映画の現場にも立つ。この二足の草鞋こそが、今のEBiDANの勢いを読み解く鍵になる。
現在のEBiDANの快進撃の起点は、間違いなくM!LKだろう。2025年にリリースされた「イイじゃん」は、SNS総再生数30億回を超えるヒットとなり、「ビジュイイじゃん」というフレーズは、『「現代用語の基礎知識」2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞』にもノミネート。同曲で『第76回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)への初出場を果たした。同年10月にリリースされた「好きすぎて滅!」は、ストリーミング累計1億回再生を国内男性グループ最速で達成し、現在は3億回を突破。Billboard JAPAN総合ソングチャート「JAPAN Hot 100」では42週連続でトップ10をキープしている(※1、2)。
M!LKの勢いが昨年で止まらなかったことも、EBiDANの勢いを支える重要な柱となった。今年2月にリリースされた「爆裂愛してる」は、グループ初の「JAPAN Hot 100」総合首位を獲得し、2026年リリース曲として2曲目となるストリーミング累計2億回を突破(※3)。9月リリースのミニアルバム『LOVE ENG!NE』は、Billboard JAPANの総合アルバムチャート「Hot Albums」で初週ミリオンを記録し、日本レコード協会からもミリオン認定を受けた(※4、5)。この10月からは『M!LKの爆裂ミッション』(TBS系)がレギュラー化し、日本テレビ系では『M!LKに言ってみ?』と『ザッツ M!LK』という冠番組が2本放送。結成12年目で掴んだ“国民的アイドル”への階段を、M!LKは一段ずつ確実に上っている。
もうひとつの大きな柱が、超特急だ。約14年の活動を経て『ミュージックステーション』に単独で初出演し、「NINE LIVES」を披露したのがちょうど一年前、2025年10月24日のこと。決して順風満帆ではなかった波乱万丈の日々を越えて、長年の悲願が叶ったその夜を8号車(超特急ファンの呼称)は笑顔と涙で見届けたはずだ。ライブの規模も年々拡大。さいたまスーパーアリーナではスタジアムモードで3万人を動員するまでになった。
今年5月にリリースされたシングル『ガチ夢中!』は、初週58.5万枚を売り上げ、自己最高を大きく更新(※6)。表題曲「ガチ夢中!」は、ダンスプラクティス動画から生まれた“アロハの大移動”ミーム(メンバーのアロハが間奏パートで最後方から真反対の最前列まで他メンバー8人のあいだを猛スピードで一気に横断する長距離大移動振り付け)も追い風となって一気に広がり、TikTokでの関連動画総再生数は3億回を突破した(※7)。そして11月25日、26日には、結成時からの目標の地だった東京ドーム公演が控えている。チケットは2日間ともすでに完売。“好き”を燃料に、夢中で何かに挑むすべての人の背中を全力で押す――「ガチ夢中!」は、そのままドームへと突き進む超特急自身の姿でもある。
@bullettrain_8 #アロハの大移動 🏃💨 @🤙髙松アロハ🤙 #超特急_ガチ夢中! #超特急 #アロハ #大移動 ♬ オリジナル楽曲 - 超特急🪐OFFICIAL
超特急とM!LK。長い下積みを経て花開いた2組の姿は、後輩たちにとって何より雄弁な証明だったと思う。続けていれば、届くのだ。その事実と結果がEBiDAN全体の士気を確実に押し上げているのは、言うまでもないだろう。
実際、ほかのグループの動きも目覚ましい。ONE N' ONLYは、初のアリーナツアー『ONE N' ONLY LIVE TOUR 2026 「INFERNO」』を開催し、全公演完売の計4万5000人を動員。ファイナルの国立代々木競技場 第一体育館では、ドームに立つ決意を高らかに宣言したばかりだ。原因は自分にある。は、この夏に桜木雅哉がBL(ボーイズラブ)ドラマで主演を務めたことで、メンバー7人全員がBLドラマの主演経験者となって話題となった。Sakurashimejiは、2nd EP『あなたの声になれたら』のリリースイベントに想定を大幅に超える観客が詰めかけ、安全面を考慮してフリーライブを中止する会場が出るほどだった。それに、メジャーデビューもICEx、SUPER★DRAGON、ONE N' ONLY、BUDDiiS、Lienelと続いている。
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そして、Lienelの武田創世も忘れてはならない。昨年公開された映画『国宝』では、横浜流星演じる大垣俊介の息子・一豊の少年期を演じ、Netflixシリーズ『ダウンタイム』では、松岡茉優が演じた主人公の弟・沼田尊役をオーディションで射止めた。俳優としての出会いが音楽への入口になり、音楽での出会いが俳優としての注目につながっていく。これこそ、俳優たちによるアーティスト集団であるEBiDANにしか描けない循環だ。
今年8月に国立代々木競技場 第一体育館で4日間にわたって開催された『EBiDAN THE LIVE 2026 15th Anniversary』では、『有吉の壁』(日本テレビ系)とのコラボレーションも実現した。9グループから33人が芸人たちとともにネタを披露し、ゴールデンタイムのバラエティを通じて、ファン以外の層にもEBiDANの“面白さ”が届けられた。俳優としての表現力、グループとしての熱量、そしてバラエティでの愛嬌。そのすべてが、今のEBiDANには揃っている。
そうした積み重ねが一点に集まって生まれたのが、「Yes! 東京」だ。9グループ総勢60人が参加した本作は、7月2日のデジタル先行配信から「オリコン週間ストリーミングランキング」で5週連続1位を獲得し、現在までに通算9回目の首位に(オリコン調べ/※8、9)。8月11日にリリースされたCDシングルは、Billboard JAPAN週間シングルセールスチャート「Top Singles Sales」で初週131.3万枚を売り上げて首位を獲得。2026年における累計最多売上枚数を記録し、2021年以降で初週売上が最も多いシングルとなった(※10)。MVは、公開から約3カ月で1億回再生を突破している。
楽曲そのものも、今のEBiDANを鮮やかに映し出している。“東京”という街へ飛び込んでいく高揚感を、ハイテンションなサウンドに乗せて畳みかける序盤。スターダストプロモーションの所在地=“恵比寿”の住所をそのまま歌い込む遊び心や和の美意識をカオスのなかに放り込むような大胆さもある。それでいて、歌唱メンバーの個性をしっかりと散りばめる緻密さも織り込まれている。歌詞の芯にあるのは、一人ひとりが自分らしいスタイルのまま輝いていいという、まっすぐな肯定だ。冒頭では〈待ってる〉と歌われていた輝く未来が、ラストでは〈その手の中〉にあるものへと変化していく展開にも、思わず胸が熱くなる。EBiDANという集合体の15周年の記念曲でありながら、現在と未来だけを見据えている。過去を振り返らないのは、過去とそこにいる人々の思いを大事にしていないわけではない。人には誰でも過去があるから今を生きることができる。そのことを大前提として理解しているから、未来に懸けることができるのだ。超特急も、M!LKも、そうであったように――。「Yes! 東京」は、今のEBiDANの姿勢を何より雄弁に物語っているメッセージだと思う。
それぞれの色を持ち寄り、ひとつの曲を鳴らす。その光景は、個がグループを押し上げ、グループが個を照らすという、EBiDANが15年かけて育ててきた構造そのものだ。超特急とM!LKが切り拓いた道を、後輩たちが各々のやり方で広げ、その熱がまた先輩たちへと還っていくのだ。
『ミュージックステーション』へ出演する選抜メンバーには、超特急からカイ、ユーキ、タカシ、シューヤ、マサヒロ、SUPER★DRAGONから古川毅、池田彪馬、ONE N' ONLYからTETTA、EIKU、HAYATO、原因は自分にある。から小泉光咲、武藤潤、吉澤要人、BUDDiiSからFUMINORI、KEVIN、FUMIYA、SHOOT、ICExから阿久根温世、八神遼介、山本龍人、Lienelから芳賀柊斗、武田創世、高桑真之の計23名が発表されている(10月14日時点)。10月16日、金曜夜9時。あの階段を降りてくる彼らの姿は、きっとEBiDANの次の15年の始まりとして、多くの人の記憶に刻まれることを祈ってやまない。
※1:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/158729/2
※2:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/166446/2
※3:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/158970/2
※4:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/165819/2
※5:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000682.000010908.html
※6:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/161583/2
※7:https://x.com/sd_bt/status/2109945200722452675
※8:https://www.oricon.co.jp/news/2473326/full/
※9:https://www.oricon.co.jp/news/2484834/full/
※10:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/164548/2


























