NEWS、25周年へ続く“まだ終わらない物語” 『KMK』で歩み始めた新三部作、第一章に宿る3人の想い
NEWSが『NEWS LIVE TOUR 2026 /// KMK』を開催中だ。今回のツアーは、全国8都市19公演を巡り、総動員数は約21万人を予定している。本稿では、10月6日に行われた横浜アリーナ公演の模様をレポートする。なおネタバレが含まれるため、以降のライブに参加予定の方はご注意願いたい。
25周年へ、新三部作の第一章を告げる『KMK』
9月15日に結成23周年を迎え、2028年に迎える25周年に向けて『NEWS 25th ANNIVERSARY TRILOGY - WE ARE NEWS-』と題した新三部作プロジェクトをスタートしたNEWS。第一章となるアルバム『KMK』を携えた本ツアーは、小山慶一郎・増田貴久・加藤シゲアキ、3人の名前を冠した新たな物語の幕開けだという。
今回のステージは、3人を象徴する三角形のステージがアリーナ中央に作られており、360度ファンに囲まれる形だ。NEWSコールが響く中、照明が落とされ、レーザーライトが会場を突き抜けると、客席奥の通路から白いボリューム感ある衣装に身を包んだNEWSの3人が登場。衣装は今回も全編通して増田が担当したという。客席を一周しながら中央のステージへ向かうという驚きの演出に会場中から声が上がり、期待感を煽った。
新三部作の幕開けを象徴する楽曲「WE ARE NEWS -Episode1-」では、3人は顔を見合わせながら歌い出し、ステージの真ん中に設置された回転するリフターの上から客席を見渡して、メロディに声を重ねていく。ファンと一緒にここから新しい物語を始めるという強い宣言のようなオープニングだ。
さらに定番の「チャンカパーナ」「恋のABO」などで客席の一体感を高め、会場はさらに熱気に満ち溢れていく。もう一段階ボルテージを上げたのはアルバムの表題曲である「KMK」だ。「NEWSに会いたかった人、手を挙げて!」の声に合わせ、客席のファンも大きく手を高く掲げながらのシンガロングで、NEWSのコンサートらしいワンシーンを作り上げていく。
幕間の映像では、声優・俳優の津田健次郎がツアーの案内人として出演。ライブ全体をひとつの物語へと導くという。“未来からのメッセージ”をテーマにした物語には、新三部作へのヒントが散りばめられているそうで、雰囲気たっぷりにライブを盛り上げていった。
そんな幕間映像やバンド紹介のインタールードを挟み、3人は黒いスーツ衣装にカラーグラスを身に着け再登場。炎の特効やレーザーライトといったハードなギミックを駆使し、熱さを大胆に表現したのは「The boys rock you all!」。演出の激しさに負けない彼らのボーカルがぶつかり合い、ここまでとは違う表情で魅せた。
今回のソロステージでは、それぞれ強い個性が花開くように表現されたことも印象深い。
加藤のソロ曲「Hands」は、彼自身が作詞作曲を手掛けた一曲。ダンサーやジュニアが加藤を囲み、特徴的な手の動きでひとつの生命体のような表現を繰り出す中、自伝らしきストーリーを語るように歌い上げる。観ている者の心にその言葉の力を感じさせ、ざらりとした感触を残すひと時だった。
小山のソロ曲「DROP」は、Vlog風のVTRからユーモアたっぷりにスタートした。彼自身が醸し出すユニークさやトレンドを詰め込んだ楽しい楽曲でありながら、ジュニアを交えたハードなダンスが繰り広げられる。曲の終わりも茶目っ気たっぷりのVTRで締めくくられ、思わず笑顔になってしまう構成だった。
増田の「Lost in the rain…」は、ギターとカホンによるアコースティック編成で披露された。声の温度がダイレクトに感じられるような甘さのあるボーカルは、アイドルでありボーカリストとしても一流な増田ならでは。歌声だけでファンとの距離感をぐっと縮めた見事なパフォーマンスだった。
MCタイムは表現の繊細さや世界観から一転、チャーミングなNEWSの関係性が垣間見えた。小山がファンに「お姫!」と呼びかけるコール&レスポンスから、どんな動物の名前を呼んだらファンは呼びかけに答えなくなるのか、と突如ゲームを開始し、ファンとコミュニケーションをはかる。
さらに先日レシピ本を出版した小山、2024年にスタイルブックを発売した増田に対し、小説家・脚本家としての側面を持つ加藤が祝福を交えながらも「果たして一緒でしょうか!?」とキレ気味で問うシーンも見られ、終始笑いの絶えない時間だった。