EXILE、25周年記念日に名曲とたどる変革と継承の歴史 時代を超えて響き続けるエンタテインメントの真髄

EXILEが9月27日にデビュー25周年を迎えた。ボーカルとパフォーマーというLDHのスタイルを生み出したEXILEは、2008年から2010年には3年連続で『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)を受賞したほか、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも10回以上出演、ドームツアーやスタジアム公演を行うなど、音楽シーンにも大きな影響を与えてきた。本稿では、その四半世紀の歩みを楽曲とともにたどっていく。
“EXILEらしさ”を武器に一世を風靡した第一章
2001年9月27日、EXILEのデビュー曲としてリリースされたのは「Your eyes only 〜曖昧なぼくの輪郭〜」。Face 2 fAKEが作曲編曲を手がけ、R&Bのグルーヴにやわらかく溶け込むメロディが耳に残る1曲だ。EXILEを形づくっていたのは、当時まだアンダーグラウンドだった“クラブで踊る”カルチャーに根差したダンサー(パフォーマー)と、オーディションで見出されたボーカリスト。その成り立ちを思えば、R&BやHIPHOPを基調としたサウンドは必然であり、ボーカルも確かな歌唱力でソウルフルに歌い上げる。その真髄が色濃く表れているのが、2ndアルバム『Styles Of Beyond』だ。シングルやタイアップ曲以外では音数を削ぎ落としたナンバーが並び、R&Bへの愛がにじみ出る。1stアルバム『our style』に続く作品に『Styles Of Beyond』と冠したことからも、自分たちのスタイルをさらに追求したいという気概が伝わってくる。
1990年代に小室哲哉が牽引したダンスミュージックブーム、そして1990年代後半から続くJ-R&Bブーム。その追い風を受け、EXILEは“EXILEらしさ”を武器に頭角を現していく。ボーカル&パフォーマーという編成も、日焼けしたビジュアルも、当時の目には新鮮に映った。シングルやタイアップ曲で着実に存在感を示し続け、「Choo Choo TRAIN」の大ヒットで、その地位は揺るぎないものとなる。同曲や「Together」など、時代を象徴するヒット曲を束ねたアルバムの名は『EXILE ENTERTAINMENT』。ただし、そこに並ぶのはポップスだけではない。タイトル通りニュージャックスウィングをEXILE流に昇華した「New Jack Swing」は、デビュー前から親交があり、自身もこのジャンルに多大な影響を受けたというT.Kuraが手がけたもの。さらに、ZEEBRAとMACCHO(OZROSAURUS)を迎えたシングル「LET ME LUV U DOWN」も収められている。歌謡曲にも通ずるメロディラインなど耳馴染みの良い音楽性でオーバーグラウンドの最前線を走りながらも、メンバーの血に流れるHIPHOP、R&B、ダンスカルチャーというルーツを決して手放さない。その姿勢こそが“EXILEのエンタテインメント”を確立し、世代を問わず人々を惹きつけていった。
人気の絶頂にあった2006年、EXILEは最初の転機を迎える。ATSUSHIとともにボーカルを務めてきたSHUNの脱退だ。そこで彼らが選んだのは、パフォーマーにAKIRAを迎え、さらに新たなボーカリストをオーディションで探すという道だった。のちにLDHの伝統となる『EXILE VOCAL BATTLE AUDITION』。その初代の座をつかんだのがTAKAHIROである。HIRO、MATSU、ÜSA、MAKIDAI、ATSUSHI、AKIRA、TAKAHIROの7人で、EXILEは第2章へと突入した。
TAKAHIRO加入で幕を開けた第2章 数々の名曲が生まれ3年連続『レコ大』受賞へ
〈今新しいドアを開けて/また一歩 歩き出すよ〉と歌う「Everything」で幕を開けた第2章は、「Lovers Again」「道」「Ti Amo」と、珠玉のバラードが次々と生まれた時代でもある。ATSUSHIとTAKAHIROという新たなコンビネーションは、ときに力強く、ときに切なく響き、聴く人の胸を打った。また、そのバラードはカラオケ文化との相性も良く、多くの人に歌われた。そこから「EXILEのように歌いたい」と、ボーカリストを目指す人も増えていく。2人の歌声は、時代を彩るようになっていた。
2008年に初のドームツアーを成功させた彼らは、現状に満足することなく、2009年に当時、二代目J Soul BrothersのメンバーだったKENCHI、KEIJI、TETSUYA、NESMITH、SHOKICHI、NAOTO、NAOKIを迎え入れた。ATSUSHIが作詞した「Someday」で第3章をスタートさせると、前年の「Ti Amo」に続いて同曲で『第51回日本レコード大賞』大賞を受賞。翌2010年には「I Wish For You」で3年連続の栄冠を手にし、名実ともに日本の音楽シーンの頂点に立った。






















