MORE STAR ソロインタビュー Vol.5:高梨ゆな「櫻井優衣さんの言葉で300年は頑張れる」 宝物を抱え、描いた光景を現実に

“短所”を“長所”に変えた木村ミサの言葉

――好きという気持ちから始まり、そこから「アイドルになろう」と思ったきっかけは何だったんですか?

高梨:KAWAII LAB. MATESのオーディションを見つけて、応募ボタンをポチッと押すまで、芸能人の方って生まれたときから芸能人になるべくしてなったんだと思っていて。自分は一般的な道を進んできたので、「アイドルなんてありえない」って思っていたんです。でも、挑戦しないと後悔するかもしれないと思って、頑張って応募ボタンを押したら、合格できました。だから、きっかけというものが特にあったわけじゃなくて。

――最初にポチッとしたのがKAWAII LAB.だったのはなぜですか?

高梨:先輩方が、みんなすごく楽しそうにしているのを見てですね。あとKAWAII LAB.って個性がいっぱいあって、それが全部かわいくて。自分のコンプレックスでもかわいいに変えられるっていうのを感じて。実は応募期間が1〜2日くらい過ぎていたんですけど、「どうせ見られないだろう」っていう気持ちで、ちょっとだけ勇気が出て押せたんです。連絡が来たときは本当によかったって思いました。

――期間が過ぎてなかったら押せてなかったのかもしれないですね。

高梨:押せていない気がします。過ぎているから気が楽になったというか、そのちょっとの勇気が出たのかなって。

――合格したときはどんな気持ちでしたか?

高梨:「あれ?」ってなりました。あまり自分に自信がなかったので、「本当なのかな」って。歌もダンスも芸能活動も、全部やったことがなかったので、「何もわからないです」っていう状態で始まりました。

――始めてみて不安はなかったですか?

高梨:不安しかなかったです。レッスン後に毎日泣いていた日々だったので、最初は自信がどんどん無くなっていって。でも、メンバーやスタッフさん、応援してくださるファンの方たちのおかげで、少しずつ変わっていけた感じです。

――特にダンスが大変だったんですか?

高梨:特に苦手で、ダンスレッスンがある日は、朝ごはんを食べながらなんだかわからないけど涙が出てきて。レッスンが終わって、帰りの電車でも大泣きする毎日で。メンバーは「筋トレがいちばん辛い」って言っていたんですけど、私の場合はダンスも歌もできなかったから、筋トレがいちばん心穏やかでした(笑)。肉体を反復させればいいので。

――そんな状態でオーディション合宿を迎えたんですね。

高梨:そうですね。私の場合はメイツに入ってまだ1カ月くらいだったので、チャンスはあまりないかもしれないけど、絶対に成長できる合宿だからって思って、「自分の成長だけを考えよう」って気持ちで臨みました。

――「デビューするぞ」っていう気持ちよりも、「成長するぞ」っていう気持ちの方が強かった?

高梨:もちろん「デビューする」っていう気持ちがないと心が折れそうだったので、ずっと「デビューするぞ、デビューするぞ」って口に出していたんですけど、気持ち的には「成長する」っていう方で臨んでいました。

【高梨ゆな】MORE STAR Episode 0 - もっと、輝くために -

――合宿を振り返ってみてどうでしたか?

高梨:100回くらい心が折れていた気がします。みんながすごくて、比べちゃうというのもそうですし、自分は今まで生きてきたなかで「死ぬ気で頑張る」っていう経験がなかったので。限界を超えるっていうか、「もう無理だ」っていうギリギリのところまで行っていたから、感情も揺れていたし、心と体が離れているみたいな、不思議な気持ちでした。

――特にどういうところが大変だったんですか?

高梨:個人課題曲の発表とか、一人ひとりパフォーマンスしていくんですけど、スキルの差が目に見えてわかっちゃうんですよね。「どうしたらいい評価をいただけるのか」っていうのをずっと考えて、自分なりの表現を探し続けていたんですけど、その答えを教えてくれる人はいないから、ふさぎ込んでしまって。すごくもやもやと悩んでいました。

――番組でも取り上げられていた声のことについても聞かせてください。中学生の頃に「声が変だ」って言われてコンプレックスになったと。

高梨:そうですね。そのときに「自分は声が変なんだ」って思って。元々そんなに声を張るタイプではないんですけど、多分そこからどんどん声が小さくなっていっていた気がしていて。それが合宿中に課題として挙がり、「声を届けないといけないのに、聞こえなかったら審査もできないよ」って言われてしまいました。スタートラインにも立ててないっていう焦りもあって。合宿中はあんまり自信がなくて、結構悩みました。

――一方で、合宿の場では声をすごく評価されていましたよね。

高梨:メイツに入るまでは短所だと思っていたことなのに、(木村)ミサさんだったり、メンバーに「長所だよ」って言ってもらえて、メイツのプロフィールの長所に“声”って書いたりもして。メンバーのおかげで、どんどん自分から「長所」って言えるようになっているんです。今では、ファンの方やスタッフの方も「声がいいよ」って言ってくださるので、もう自信がつきました。

――合宿中はまだ不安の方が大きかったですか?

高梨:不安の方が大きかったです。「ミサさんに『いい声』って言ってもらえたし」って自分に言い聞かせていたんですけど、いきなり大きい声を出そうとしてもどうしても出なくて。まだモヤモヤがあって、自信を持ってできなかった部分があって。でもグループ審査のときはみんなに支えられて、大きい声が出ていたんじゃないかなとは思います。

――合宿が終わった時点での手応えはどうでしたか?

高梨:本当に「自分を成長させる」ということしか考えていなかったんですけど、終わったときは自分のなかでも「成長できたな」っていう感覚がすごくあったので、手応えというよりは、「やりきったな」って気持ちでした。今まで生きてきたなかで、死ぬ気で頑張ったのが初めてだったから、そういう意味でもすごく自分のためになった3日間でした。

――合格発表の場には、どんな気持ちで行ったんですか?

高梨:合宿から発表まで期間が空いていたんですけど、メンバーのなかでなんとなく、「この子は受かるんだろうな」っていう雰囲気があって。私は自分が受かるとは思っていなかったし、ほかのメンバーも私が受かるとは思っていなかったみたいで。でも誰が選ばれても、「一緒に乗り越えてきたみんなだから」っていう気持ちでいました。

――8人目で呼ばれたときの表情が印象的でしたが、名前を呼ばれた瞬間はどんな気持ちでしたか?

高梨:1回心臓が止まった感じがして。椅子を引く手も震えて、足もガタガタで、記憶がないです。

――喜びに変わっていったのはいつ頃ですか?

高梨:発表が終わって9人で輪になって話したときに、じわっと心が温かくなる感じがして。多分そこがいちばん最初に感じた嬉しさなんですけど、どんどん課題が出てくるので、すぐに切り替わっていって。嬉しさを噛み締める間もなく、そのまま走り続けている感じです。

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