夜々にも太陽が昇る日はある。昼も夜も、みんなと一緒に過ごしてる

――その経験を経て、今も曲を作ってますか？

夜々：はい。今日も曲をブラッシュアップして、「明日には提出する！」ってさっきマネージャーさんに誓いました（笑）。せっかくいしわたりさんに歌詞との向き合い方を教わったので、それをちゃんと吸収して、次の楽曲に活かしたいなって。闇を抜けて、最近は「音楽、楽しいなあ」と思いながら生きているので、すごく幸せです。

――その楽しさを外に向かって伝えていきたいですよね。

夜々：そうですね。夜々って、いろんなジャンルの曲を歌ってるんですけど、軸としてはやっぱり人の心に明かりを灯せるアーティストになりたくて。悲しい気持ちの時だけじゃなく、楽しい時も「夜々の曲を聴いたらもっと楽しくなるね」とか、日常の一コマ一コマに明かりを寄り添えたらいいなって。音楽の楽しさを聴いてもらった人に届けられたら、もう悔いはないと思っています。そのなかでどうやって自分を表現していくのかはまだ模索中なんですけど、以前よりももっと音楽が好きになっているので、それを楽曲で表現して、「音楽ってめっちゃおもしろいんだよ！」ということを届けられるアーティストになれれば嬉しいなと、最近は思っています。

――「I Hope」という曲名にはどんな思いを込めたんですか？

夜々：「I Hope」は「期待してしまう」「望んでしまう」という意味なんですけど、誰かを好きになるとどうしても相手に期待しちゃったり、いろんなことを望んじゃったりするじゃないですか。期待しないほうが人生生きやすいし、「期待しても幸せになれない」とわかっていても、どんどん欲深くなっちゃう。でも、それって決して悪いことじゃないと思うし、人間だからこそ悲しい感情も嬉しい感情も味わってほしいなって思うから。そこからまた一歩一歩、自分のことを好きになれると思うんです。

――この曲は切なさもあるけど、最後にはちゃんと前を向く曲だなと思ったんです。期待する、願うっていうことをちゃんと肯定してあげるっていうか。

夜々：はい、みなさんを肯定したい。私もそういう時期がちょっとあったんですけど、同じように日々「苦しいな」とか「生きづらいな」、「悲しいな」と思っている人に「絶対大丈夫！」って伝えたいんです。私も乗り越えられたし、だけど無理して乗り越えようとする必要はないよって。人によってタイミングがあるので、悲しい時は悲しくなるべきだし、嬉しい時は嬉しくなるべきだし、みんなもっと人生を味わって、全部楽しんでいただけたらいいなと思います。

――闇を乗り越えたからこそそう言える夜々さんがいるということですよね。

夜々：私の場合は、自分で自分を制限しちゃっているような気がしたんですよ。「もっと頑張らなきゃ！」とか「いい歌詞書かなきゃ！」とか。でも、それは楽しめていないということなのかもと思って。“音を楽しむ”で音楽じゃないですか。それを忘れていたんです。でも、闇があったから光にも気づけたというか。だから「絶対大丈夫です」って、みんなに届けたい。「悲しいな」と思ってる人、「もう一生太陽は来ないんじゃないかな？」って思ってる人がいたら伝えたい。太陽は昇ります！

――夜々さんが「太陽は昇る」と言うのはいいですね。

夜々：夜々にも太陽が昇る日はあるので。昼も夜も、みんなと一緒に過ごしてるので。

――ちなみに、夜々さんは悩んだりとかした時に誰かに相談したりするタイプですか？

夜々：私はお父さんにめっちゃ相談しますね。あとはマネージャーさんにも、弱音吐いてました。ボロ泣きして電話をしたり。そうやって弱音を吐ける人たちがいたのもすごくありがたかったし、いい仲間に恵まれている今の環境に感謝ですね。ひとりじゃないと本当に思えたし、あらためてまわりの人たちのおかげで今自分は生きていると思えたし……「私は何をして、どういう人生を味わいたいんだろう？」と思った時に、やっぱり音楽が好きだということに気づけた。本当に、「I Hope」の制作期間はいろんなことを考えた期間になりました。

■リリース情報
3rd Digital Single『I Hope』
配信中

配信URL：https://imyoyo.lnk.to/ihope

夜々 オフィシャルサイト：https://cloud9pro.co.jp/artist/profile/yoyo/
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