LE SSERAFIMが11月18日と19日に東京ドームで、自身初となる単独ドーム公演を行う。

　LE SSERAFIMは2022年のデビュー以降、飛ぶ鳥を落とす勢いで数々の記録を塗り替え、着実に歩を進めてきた。まずひとつには、音源の強さがあるだろう。LE SSERAFIMはこの3年のなかで音楽的にも進化を遂げ、独自のアイデンティティを作り上げ、そして音楽性を拡張することでリスナーを魅了してきた。その筆頭となるのは、デビュー作である1stミニアルバム『FEARLESS』、2ndミニアルバム『ANTIFRAGILE』、1stスタジオアルバム『UNFORGIVEN』までの3作だろう。LE SSERAFIMの名をワールドワイドに広め、「恐れを知らない」というグループアイデンティティの浸透に大きく貢献した作品だった。これらの作品の反響はK-POPシーン全体で見ても凄まじいもので、彼女たちがシーンに登場したあの瞬間の“揺れ”を今でもよく覚えている。

　1stミニアルバム『FEARLESS』のタイトル曲「FEARLESS」のMVは公開から100日間で1億回再生を突破し、ミニアルバムとしてはオリコン「週間合算アルバムランキング」、Billboard JAPAN「HOT Albums」、iTunesなど、7つのチャートで軒並み1位を獲得。2ndミニアルバム『ANTIFRAGILE』はミリオンセラーを記録し、各種チャート1位はもちろんのこと、日本においては当時海外女性アーティスト史上最短でBillboard JAPANのストリーミング累計再生回数1億回突破を成し遂げる快挙を遂げた。1stスタジオアルバム『UNFORGIVEN』も例外ではなく、前作に続くミリオンセラーで、当時K-POPガールグループ史上デビュー後最短での初動ミリオンセラーを達成。韓国のHANTEOチャートの「週間アルバムチャート」では週間1位を獲得し、発売日基準1週間の販売量が第4世代ガールグループ初動1位（達成当時）を記録しただけでなく、日本国内では海外女性アーティストとして2023年度初のオリコン「週間音楽ランキング」3冠もマークした。さらに、Billboard JAPANチャートでは「Top Albums Sales」「Hot Albums」「Download Albums」において1位を獲得し、日本国内主要音楽チャート6冠を達成。デジタルチャートでは驚異の全33冠を記録したのだ。

　自身初の英語デジタルシングル『Perfect Night』以降は、LE SSERAFIMの音楽性を一層拡充するフェーズへ。本作を機に、2023年10月にアメリカの『Fresh Out Live』（MTV）や『TODAY SHOW』（NBC）に出演し、アメリカでの地上波TVデビューを果たしたことも記憶に新しい。

　そして、ここまでの流れをより加速させる転機となったのが3rdミニアルバム『EASY』、4thミニアルバム『CRAZY』、5thミニアルバム『HOT』の3部作である。それまで「恐れない強さ」を見せてきたLE SSERAFIMが、「強い自分でいられるのは生まれつきではなく、見えないところでたくさん努力をして悩んできた」というありのままの人間味を明かし、自身の内面によりフォーカスしたのだ。3rdミニアルバム『EASY』は、米Billboardのメインアルバムチャート「Billboard 200」で8位にランクインして、『UNFORGIVEN』から2作連続でトップ10入りを記録。それのみならず、発売記念ショーケース時のHUH YUNJINの宣言通り、米Billboard「Hot 100」で自身初のチャートインに成功した。続く4thミニアルバム『CRAZY』でも、同チャートに2週連続かつ前作との2作連続でチャートインし、アメリカをはじめとした世界中での強固なファンダム構築を明らかなものに。今年3月リリースの5thミニアルバム『HOT』も「Billboard 200」9位にランクインし、第4世代K-POPガールグループの中で唯一、4作連続で同チャートのトップ10に名を連ねた。

　音源だけでなく、コンサートにおいても規模は拡大している。デビュー後すぐにソウルと東京を含むアジア7都市で初の単独ツアー『2023 LE SSERAFIM TOUR 'FLAME RISES'』を決行。今年は念願の初ワールドツアー『2025 LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT'』を開催中。日本では、超満員のFEARNOT（ファンの呼称）の熱狂的な声援を浴びながら、全4都市9公演で約11万人を動員して盛況裏に終えたばかりだ。