Snow Man 佐久間大介が「守りたい、その笑顔」で届けた幸せが巡るやさしい世界　愛溢れる“宮田一派”の革新

宮田俊哉「ヲタクだったってIt’s Alright！」の革新　“推し推される”関係に

　かつては、一方的に“推される側”だったはずのアイドルが、“推す”側の気持ちに寄り添う。そんな革命を起こしたのは、佐久間が敬愛してやまない、先輩のKis-My-Ft2 宮田俊哉が発表したソロ曲「ヲタクだったってIt’s Alright!」（2016年）だった。前山田健一（ヒャダイン）が楽曲を手掛け、CDデビュー前の佐久間を筆頭にジュニアたちを引き連れて全力でヲタ芸ダンスを披露したパフォーマンスは、実に革新的で当時大きな話題になった。

　今ほど“推し”という言葉が浸透していなかったタイミングで、オタクが市民権を得ただけでなく、アニメ好きとアイドル好きの架け橋となった宮田。そんな宮田の思いを受け継ぐかのごとく、Snow Manとしてデビューし、さらなる注目を集める存在になった佐久間が満を持してオタク全開の楽曲を披露する姿にちょっぴり胸が熱くなる。

　推しを“推し”て、推しからも“推され”て。〈君の幸せを願って止まないよ〉と双方の幸せを願い合う、やさしい世界。宮田と佐久間によって構成される「宮田一派」の躍進は、より愛を叫びやすい世の中へと変えていった、と言っても過言ではないかもしれない。この曲を聴きながら思わずこぼれる笑顔を、お互いに守っていくそんな世界になることを願わずにはいられない。