また今週のチャートをトップ100まで視野を広げて見た時に気づかされるのは、さユりの楽曲だけでなくNEWSの楽曲もまた複数同時ランクインしているということ。今週2位にランクインした「チャンカパーナ」以外にも「weeeek」や「希望～Yell～」「NEWSニッポン」「チェリッシュ」などの代表曲を含む13曲がトップ100圏内に同時ランクインしているのだ。これは9月15日に32タイトル150曲の全シングル曲、10月1日には追加で16タイトル349曲の全アルバム曲がサブスク配信が解禁されたことを受けての動きである。2003年リリースのデビューシングル『NEWSニッポン』から最新アルバム『JAPANEWS』までNEWSの全楽曲がいよいよサブスク解禁され、彼らの歩んだ20年以上の歴史を一挙に振り返ることができるようになったのだ。

　誰もが耳にしたことのあるような名曲が並ぶNEWSのディスコグラフィー。そのなかでもサブスク解禁によって最も聴かれたのが、今週2位にランクインした「チャンカパーナ」となった。約12年前の2012年7月にシングル曲としてリリースされたこの楽曲。楽曲名がそのままサビの歌詞にもなっているため、曲名を見てメロディラインがすぐに頭に浮かんだ人も少なくないのではないだろうか。錦戸亮と山下智久が脱退し、4人体制になってから初のシングルということもあり、NEWSの歴史のなかでも非常に重要な楽曲として位置付けられるこの「チャンカパーナ」。「愛しい人」という意味が込められた造語でもある「チャンカパーナ」という言葉は、NEWSのファンのことを指しているとも言われている。そんなNEWSとファンの絆の象徴でもあるこの楽曲が、たくさんの名曲のなかで最も再生されているということは特筆すべきだろう。

　また、このサブスク解禁によって主にCDのみでしか楽しむことのできなかった彼らの楽曲に再び光があたり、ファンのみならず多くのリスナーによって広く楽しまれるようになったことは非常に意義深い。「weeeek」や「希望～Yell～」「Fighting Man」に代表される力強く生活や人生を応援してくれるような彼らの楽曲が日々のBGMとして気軽に聴けるようになることは、多くの人の心の滋養となるはずだ。

※1：https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2024-10-02