EXILE NAOTO、初ソロツアー完走 三代目JSBメンバーやBE:FIRST SOTAらも駆けつけた豪華なファイナルに

 今年4月から始まったEXILE NAOTO(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS)としての初のライブツアー『NAOTO PRESENTS HONEST HOUSE』。そのファイナル公演『NAOTO PRESENTS HONEST HOUSE 2024 “THE FINAL”』が8月27日、東京ガーデンシアターにて開催された。

 ライブ直前に行なわれた囲み会見では、今回のライブについて「今年41歳になるんですけど、この歳でこんなチャレンジができることを幸せに思いますし、やってみて1人でステージを成立させることの楽しさと難しさ、両方を感じることができました。終わっちゃうのが寂しいです」とコメント。

EXILE NAOTO

 開演を今か今かと待ち侘びる中、会場のライトが暗転すると「Are you ready?」と勢いよくNAOTOが登場。そのままOPENING DANCEへと繋げ、会場のボルテージは1段階上がった。

 その勢いのままNAOTOは「ファイナルー!」と力強く呼びかけ、HONEST BOYZ®のアッパーな楽曲「要!」へ。曲中の歌詞で〈手を挙げて下さい!〉と煽ると、オレンジ色のペンライトが高く上がる。ここまで全国8都市12公演をこなしてきたNAOTO、そしてファンの一体感を感じさせた瞬間だった。

 「Put Your Hearts Up feat. PKCZ®」「TOKYO DIP」では、力強くスキルフルなダンスで魅せる一幕も。続く「TOY BOY feat. DEAN FUJIOKA」では、NAOTOがクリエイティブ・コーディネーターを務めるKID PHENOMENONのメンバーがDEAN FUJIOKAのパートを担当。

 「PART TIME HERO」では、HONEST BOYZ®としてともに活動するSWAYが登場し、息のあった掛け合いに。時折、会場を煽りながらも、お互いにアイコンタクトを取り合いながら、パフォーマンスをしてみせた。ネオンの光が輝く中、ダンスブレイクでは、レーザーを手の上に乗せたり、持ったりしながらダンスしたり、カーテンのように広がったレーザーを閉める仕草をしたりと、レーザーを思いのまま操る姿も。寸分の狂いのないパフォーマンスに、時折感動の声が上がった。

 そしてスクリーンに「SPECIAL GUEST」という文字が浮かんだあとで表示されたのは、なんと“ズクダンズンブングン”という文字。「“ズクダンズンブングン”ってあの?」と思った観客の前に現れたのは、このネタで一世風靡したはんにゃ 金田哲。白いTシャツ姿にサングラスをかけた金田が登場すると、会場からは笑いと歓声が。ただ、いざ楽曲が流れると往年のギャグをクリエイティブに昇華した楽曲に。『D.LEAGUE』で2連覇を達成したダンスチーム・KADOKAWA DREAMSもパフォーマンスに花を添えたこともあり、観客もどんどんとこの日初解禁、初披露された楽曲「ズクダンズンブングン feat. はんにゃ.金田」の虜に。その反応を見たNAOTOは「いろんな空気が流れていますね」、金田も「いろんな顔してます。とても人間らしいです」とコメント。もともと交流のあったSWAYと金田の会話がきっかけで、今回のコラボが生まれたことを明かした。

 往年のヒットナンバー・コブクロ「桜」のサビをコブクロ本人たちが歌い直し、HONEST BOYZ®が新たにヒップホップ要素を足したナンバー「SAKURA feat. KOBUKURO」では、NAOTOとSWAY、KID PHENOMENONで歌唱。会場を横に大きく手を振り煽ると、会場もそれに合わせる姿が見受けられた。

 そんな幻想的とも言えるステージのバトンを受け継いだのは、このツアーをNAOTOとともに盛り上げたKID PHENOMENON。雄大な世界観を表現した「存在証明」、今年の春にリリースした「Show U Light」の2曲を披露し、確実に存在感を示していた。

 ムーディーな1曲「WOW」では、DOBERMAN INFINITYのボーカル 林 和希が登場。NAOTOもこれまでのアッパーな雰囲気から一変させ、ハットを被り、ベンチに座ってパフォーマンス。一気に大人な魅力へと誘った。

 約10曲を披露したところで、この日、初めてのトークパートへ。NAOTOはまず「楽しんでいただけていますか? 私のホームパーティに皆さんを招いて自由に楽しんでいただいているというコンセプトでございます」とコメント。ここまでの盛り上がりぶりを振り返って「不動産屋さんから連絡が来て……」とホームパーティーに準えたジョークを交えた。

 恒例となった質問コーナーでは事前に寄せられた質問に回答。「グループとは違って、初のソロツアー大変だったことは?」との質問には「僕が遅れたら全部が止まるということですよね。だから、1人でステージを背負うことのプレッシャーはずっとありました」と回答。そのほか「三代目 J SOUL BROTHERSで一緒に暮らすなら?」といった質問などにフランクに回答し、会場の笑いを誘っていた。

 さらに、ここで「Tani Yuukiです! よろしくお願いします」と元気よく登場したのはシンガーソングライターのTani Yuuki。「Myra」と「W/X/Y」を歌唱すると、NAOTOはTaniの前で歌詞の世界観を体現するような、甘くしっとりとしたダンスパフォーマンスで魅了した。かと思えば、楽曲終わりには「やば!」と言い、Taniと握手からのハグ。「実は初対面なんですよ」とNAOTOは喜びを露わにした。

 そこから「1つやりたいことがある」と合図を送ると、会場はペンライトの温かな光で埋め尽くされる。そして、ダンスヒストリーを振り返るNAOTOの語りが流れ、エモーショナルなムードに。パフォーマンス楽曲「THIS IS MY HISTORY」へと繋げた。1人黙々と、ダンスを練習している姿を彷彿とさせる鏡の前でのダンスからスタートした同曲。その後も、目まぐるしく動く鏡や椅子などの小道具を駆使しながら、ステージの上でダンス1本で勝負。最後にはダンスへの熱い想いをマイクを通して告白する。今まで積み重ねてきた経験値をこれからも積み重ねていくことを表明し、観客を圧倒する時間となった。

 HONEST BOYZ®の新曲「チキンハツ」からステージはラストスパートへ。「BEPPING SOUND feat. HIROOMI TOSAKA」では、ØMIが登場。HONEST BOYZ®の雰囲気に、ØMIの伸びやかな歌声が乗り、フロアの盛り上がりは、また1段階上がった。

 続けて披露された「HeartBreakerZ feat. CRAZYBOY」では、曲の途中から「東京、わかってるよな? やつが来てるぜ!」という煽りとともに、白いダウンにニット帽を合わせたCrazyBoy(ELLY)が登場。会場の盛り上がりは最高潮のまま本編は終了した。

関連記事