さらに、最近はスペシャルなライブも多く実施されている。Queen + Adam Lambertの来日公演『QUEEN + ADAM LAMBERT -THE RHAPSODY TOUR-』の札幌公演が今年2月10日に開催されたが、このライブにはスペシャルゲストとして北海道を代表するバンド・GLAYが出演し、ライブパフォーマンスを繰り広げた。これまで単独で札幌ドーム公演を実施しているGLAYだが、この日は短い持ち時間の中でヒットソングを連打する特別感溢れるステージとなった。

　また、札幌ドームは集客面やニーズ面での問題を解決すべく、“新モード”の会場セッティングを提案。これは会場を暗幕で仕切ることで、通常最大5万人収容できる会場を2万人というキャパシティで利用できるようにしたもの。そのプレゼンテーションとして、2024年3月には札幌ドーム初となるフェス型音楽イベント『SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024』が新モードで開催された。Hey! Say! JUMPやゴールデンボンバーなど8組が出演するイベントで、開催後の観客調査では「アーティストとの近さ」や「臨場感」などが好評だったとのこと（※2）。

　様々なアプローチで新たな在り方を模索し続けている札幌ドーム。2025年2月の米津に続き、同年3月にはNissy（西島隆弘）の全国6大ドームツアー『Nissy Entertainment “Re:10th Anniversary Final” BEST DOME TOUR』も決定している。コロナ禍を経て、全国的に再びライブエンターテイメントが盛り上がりつつある昨今。日本最北端の巨大会場として、これから札幌ドームが特別な場所になる可能性に期待したい。

※1：https://kinggnu.jp/news/in.html?id=564457
※2：https://www.uhb.jp/news/single.html?id=41630