今井翼「完璧ではなく心を踊らせることが大事」 2年半ぶりのライブ、仕事と私生活への向き合い方に変化

パーフェクトを求めるよりも、より柔軟に、楽しみを紡ぐ日々を

――今井さんといえば舞台でのご活躍も印象的です。ライブと舞台、それぞれの魅力は?

今井:大きな違いは、やはり何を表現するのかというところだと思います。ライブっていうのは、僕、今井翼を現在進行形でお届けしていくことがメインになっていて、お芝居の舞台はやっぱりストーリーや背景、それから役柄というものがあるので。そこは180度違う世界だなと思います。なので、ライブはずっと応援してくださっているファンの方はもちろん、初めていらっしゃる方も含めてみんなで創り上げて楽しむ空間というイメージが強いですね。

――活動休止からの復帰、久しぶりのライブとなることについて、不安に感じることはありませんでしたか?

今井:僕は1つレールを決めたら迷うタイプではないので、そうした思いはありませんでしたね。今の自分にどんな表現ができるのか、僕自身が楽しみにしていたくらい。とはいえ頭で考える部分が多かった時期は早くリハーサルに入りたいなとは思っていました。リハーサルに入ると、いろいろ見えてくるものなので。

――Instagramでは『生きてる証』(タッキー&翼)の歌詞〈自分のためだけに 生きてるんじゃない〉というフレーズを振り返る場面もありましたね。

今井:そうですね。今回のライブが決まって、楽曲をいろいろと考えていくなかで改めて歌詞と向き合う時間にもなりました。そのとき、すごく素敵な歌を歌わせてもらってきたんだなと実感したんですよね。歌っていながら「そうだよな」と前向きに思わせてもらえる歌詞の力っていうのがあるなと。

――最近は、ご自身のコンディションやメンタルを保つために、何か意識されていることはありますか?

今井:最近はプライベートを充実させることを意識しながら過ごしています。僕はどちらかというと、没頭してしまうタイプなので。ちょっと前までは、それこそプライベートを削ってでも仕事に没頭してしまっていたんですよね。もちろん、それはそれで良さもあるんですけど、それだけじゃなくって。自分自身を柔軟にさせるためには、プライベートを充実させることが、仕事にもいい影響を及ぼすんだろうなっていうふうに、気づき始めた感じですね。

――そうした考えに転換するタイミングがあったのですか?

今井:ええ。自分自身を見つめ直して分析する時間があって。これまで軌道に乗っていたときってどんな時期だったのかなって振り返ったときに、やっぱりプライベートの楽しみがあるからこそ、仕事により集中できたように思えて。とは言いながら、昨日も寝る直前にライブのことで「構成をちょっとこういうふうに変えてみようかな」なんて思いついてしまうこともあるんですけど(笑)。だからこそ、トレーニングとか最近始めた陶芸とか、意識的に仕事から離れる時間をちゃんと作る生活をすることって大事なのかなと思っています。

――短期的な勢いだけではなく、長く継続して続けていくためには、そうした時間は必要ですよね。一方で、これまで没頭してきたからこそ、その切り換えは難しくありませんでしたか?

今井:もちろんありましたね。取り越し苦労しやすい性格なので。でも、そこはもう「ケ・セラ・セラ」というか。やらなければならないときというのは、否が応でもくるので。うん……、なるようになる、なんですよね。ある種、人間って開き直ることも必要だと思っていて。考え続けていい結論が出るときもあるので、もちろん没頭してやり続けることにも意味はあるんですけど。どこかで自分を開放する意味で開き直ることで新しい視点が見えてくるというか。今の僕にはそっちが必要な気がしています。

――そこに行くまでには、やはり積み上げてきた努力があってのことだと思います。

今井:いやいや、全然そんなことないですよ。僕もまだまだ発展途上というか、模索しながら生きています。何が正解かって言われたら、わからないんですけど、でも、僕みたいに良くも悪くも没頭するタイプの方は、一度開き直ってみることもいいんじゃないかなって思いますね。

――先ほど陶芸のお話が出ましたが、その魅力について教えてください。

今井:土に触れて、とにかく無心になるっていうことが、すごくいい時間だと思いますね。これまで自分にとって趣味ってなんなんだろうって考えたときに、 どこかに行って何かをやるっていうことがなかったので。料理もするし、その盛り付けで使えるお皿を自分でつくるのもライフワークとしていいかなと思って始めたんですよ。今は2つほど作ったんですが、まだ焼き上がってはいないので、その完成までの時間も楽しみというか。うまく焼けるといいんですけどね。

 料理にしても、陶芸にしても、ライブと似たようなところがあるなと思っています。想定した通りにいくようでいかないところもあったりして。そこに対してパーフェクトを求めるのではなく、心を踊らせることが大事というか。「ここがこうなって、ここでちょっと違うギアを入れて……」と試行錯誤しながら完成するまでわからない感じがあるんですよ。それが、僕自身だけじゃなくて、ファンにとっての満足感に繋がればいいなっていう気持ちが根本にあります。

――お話を聞いて器の完成もライブもますます楽しみになりました。今回のライブは、5月にCSチャンネル『日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ』でもオンエアされるとのこと。ライブ会場に来られない方も楽しめる形になりますね。

今井:そうですね。僕ももちろん見るつもりなんですが、自分のパフォーマンスが映像を通してどう映るかっていうのは今はまだ想像がつかないのが正直なところですね。僕にできることっていうのは、あくまでもライブファーストなので。ただ、そうした試みが新たな楽しさにつながっていくと嬉しいなと思います。

――この『ROUTE283』を皮切りに、今後どのようなライブをしていきたいですか?

今井:やっぱり新しい楽曲、アルバムを引っ提げてのツアーもやっていきたいですね。そのためにも、“これまで”から現時点までの歩みを辿る、今回のパッケージをとても大事に思っています。そして、ここからまた新しい物語が始まるので。

チェキプレゼント

今井翼の撮り下ろしチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。

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※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となります。指定はできません。
※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります(転売、オークション・フリマアプリ出品含む)。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。

<締切:5月7日(火)>

■公演情報
今井翼LIVE『ROUTE283』
公演日:2024年4月26日(金)18時開場/19時開演、27日(土)17時開場/18時開演
場所:KT Zepp Yokohama

公式サイト:https://www.tsubasa-imai.com/statics/route283

■放送情報
『今井翼LIVE「ROUTE283」』
【放送日時】2024年5月26日(日)19:00~21:00[日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ]
【出演】今井翼

<収録>
2024年4月26日、27日 (KT Zepp Yokohama)収録

番組ページ URL:https://www.nitteleplus.com/program/route283/

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