KinKi Kids×King & Prince、“奇跡”のコラボ　平成と令和に生まれたデュオ2組の相性は？

　歌唱シーンも、見どころが満載である。12月15日にKing & Princeの公式YouTubeチャンネルで公開された「シンデレラ・クリスマス」は、先輩の楽曲ということもあってか、ちょっぴり緊張しているように見えていた永瀬と髙橋に、優しく微笑みかける光一と剛の姿が印象的だった。王道路線の光一と永瀬、アーティスティックな雰囲気を纏う剛と髙橋のユニゾンが多かったのも、ファンにとってはうれしいポイントのひとつだったのではないだろうか。

　また、12月24日のクリスマスイブにKinKi Kidsの公式YouTubeチャンネルで公開された「シンデレラガール」。楽曲本来が持つ幸福感に溢れつつも、艶っぽさと深みを感じさせ、ちょっぴりウルッときてしまった。デビューから26年、絶えずファンに夢を与え続けてくれたKinKi Kidsが歌う〈いつになっても 幾つになっても ボクはキミを守り続ける〉というフレーズは、胸にグッとくるものがある。

　それぞれが、相手の楽曲を大切に想っているからこそ、こんなにも魅力的なコラボレーションが実現したのだろう。

　KinKi KidsとKing & Princeは、12月22日に放送された『ミュージックステーション SUPER LIVE 2023』（テレビ朝日系）で「シンデレラ・クリスマス」をコラボ歌唱するなど、活躍の場を広げている。“先輩後輩”ではあるが、“同志”のような雰囲気もある2組。そのなかに、お互いへのリスペクトを匂わせているのが“King Kids”の魅力なのだと思う。

　今年5月にKing & Princeが2人体制になったときから、さまざまなアドバイスを送っていた光一と剛。今回のコラボレーション企画にも、新たな一歩を踏み出した永瀬と髙橋へのエールのような想いがあったのかもしれない。いつかまた、奇跡の4人を見られることを願っている。