SixTONES「アンセム」の自由なTikTok投稿　ハピネスとユーモアを届けるグループの持ち味

　そして、これまでの“VIBES”と熱気に溢れる世界観から一転。京本の「どうぞー」から始まるパターゴルフに、髙地チームと京本チームに分かれてのリフティングと、ほのぼのとした対決シリーズがはじまる。ファン以外も多くの人が閲覧するSixTONESのTikTokコンテンツ。動画を一気見したフォロワーは、きっと感情がジェットコースターのように揺れ動いたのではないだろうか。

　12月20日の投稿では京本を先頭に、きれいに一列に並んだ6人の動画を公開。リズムに合わせてクラップをする度にジェシーと田中、髙地と森本、松村がひょっこり現れると、大きく手拍子をしながらカメラに迫るメンバー。カメラを奪い合うように押し合ったかと思えば、6人が肩を組んでグルグルと回る。ついさっきまでカメラを奪い合っていたのが嘘のように、画面から誰もいなくなってしまうのだ。この“予測不能”な展開を誰が予想しただろうか。

　2022年12月9日のTikTokアカウント開設から1年。3rdアルバム『声』より「Boom-Pow-Wow!」を皮切りに新曲のリリースにあわせてMVの一部や、ダンス動画を配信してきた。今回も新曲の魅力や世界観を伝えるのと同時に、トークや音楽番組等のような完全体のパフォーマンスとはまた違う角度からメンバー6人の個性やグループの特色がわずか20秒前後の尺に詰め込まれている。

　YouTubeチャンネルで公開された「アンセム」のMVは、「こっから」を彷彿とさせるストーリー仕立てで、12月13日に放送された『2023 FNS歌謡祭 第2夜』（フジテレビ系）でテレビ初パフォーマンスした際には、拳を突き上げながら歌う歌唱とダイナミックなフォーメーションでインパクトを残した。今作はダンスよりもメッセージを込めた歌唱をメインにした印象だ。TikTokではダンスや歌唱もありつつ、カテゴリに拘らずに自由度高く表現しており、その姿もひっくるめて歌詞に込めたメッセージと重なる。

　どれもこれも「これぞSixTONES！」というユーモアとハピネスが詰め込まれたTikTokの“SixTONESワールド”。投稿された映像を通して多くの人々を元気づけ、笑顔にしていくのだろう。