国内最大級のライブ配信アプリ「17LIVE（イチナナ）」が主催するバーチャルとリアルが融合した未来型ライブイベント『MIRAI STAGE〜Virtual×Real MUSIC LIVE in “harevutai”〜』が6月23日に開催された。このライブは、今年4月にアプリ内で行なわれたオンラインイベントを勝ち抜いたVライバーとリアルライバー、それぞれ上位5名が出演し、「千本桜」（黒うさP feat. 初音ミク）などの名曲に加え、最新鋭技術によるVライバーとリアルライバーのスペシャルコラボステージが展開された。

　また、MCとしてグランジ 遠山大輔がイベントの進行役を担当。会場を盛り上げる軽快なトークも見どころとなった。

　開演すると、まずVライバーのはいぴんぐモナカがスクリーンに登場。はいぴんぐモナカは昨年、楽曲制作を担当していた兄が闘病の末に逝去したという。その想いを背負って出演し、洗練されたサウンドとラップの絡み合いが見事なオリジナル曲「Call Me」を披露した。歌い終えると観客からは温かい拍手が送られていた。

　次に登場したのはリアルライバーのCru（栗生みな）。一転してジャジーな演奏による妖艶な世界観で会場を包み込んだ。Cruは弾けるような表情でオーディエンスを虜にする。この日の演奏は生バンドということもあって、サウンドには臨場感が溢れた。

　続いては、Vライバーのむらゆきが堀江由衣「スクランブル」のカバーを披露した。むらゆきはポップなサウンドの同曲を、明るい歌声で周りを巻き込むようにして歌い上げる。〈グルグル回る〉というフレーズが繰り返されるため、歌唱後には会場全体で一緒に腕を回す一幕も。最後には「生バンド最高！」と演奏陣を讃えると、客席からも拍手が起きた。

　次は、ピアノ弾きの“とよぴ”が登場し、テクニカルかつ迫力満点のピアノ演奏で会場を魅了した。バックバンドとの融合も素晴らしい。弾き終えると、とよぴは「最高に楽しかったです！」とハイテンションで叫び、客席は拍手喝采となった。そして「今日ここに立たせてくれた、とよぴーずのみんなありがとう」と元気いっぱいに感謝を伝え、「今回のイベントは、リスナーとリアル（ライバー）とV（ライバー）との共演で成功すると思ってます」と、ジャンルを越えた共演を楽しめる特別なイベントの成功を願った。

　続いて登場したのは、Vライバーの小鳥遊音彩。小鳥遊の特技は、お題をもとにその場で作曲する即興作曲。この日も、「17LIVE」のアプリを通してその場で募集したテーマを軸に即興でピアノの弾き語りを披露した。上がってきたお題は「コンビニ」と「餡子」。小鳥遊は即興ながらも、コンビニが静かに佇む様子や、餡子の美味しさを見事に歌で表現。最後は優しいメロディが印象的な「手紙」を披露した。

　次は、かとぱんの愛称で親しまれる加藤結愛。歌手として活動するかとぱんは、この日をもってライバーを卒業することが決まっている。温かい曲調を伸びの良い綺麗な歌声で歌い上げ、ライバーとしてのラストステージを華々しく飾った。歌い終えると、かとぱんは「出し切りすぎて泣きそうです」と一言。そして「たくさんライバーがいるなかで、かとぱんっていうライバーを見つけてくれてありがとうございました。次のステップでもよろしくお願いします」と丁寧に挨拶した。