2曲はいずれも今年の2月に配信リリースされており、タイの音楽チャート Music Library DIGITAL VOTE では「Drop Dead」が1位を獲得（2月21日〜26日、2月28日〜3月5日）し、「To The Top」も最高6位にランクイン。また、タイの人気音楽番組『T-POP STAGE SHOW』（Workpoint）のメインチャートにおいても「Drop Dead」と「To The Top」はそれぞれ数週にわたりTOP10にチャートインした。

　さらに、MVも再生回数が伸び続けており、「Drop Dead」は550万回 、「To The Top」は530万回再生を超えている（いずれも2023年6月上旬時点）。この伸びに関して特筆すべきは、両者ともタイやベトナム、フィリピンなど東南アジア圏における視聴者層が圧倒的に大きい点である。紛れもなく、彼らの地道な活動が実を結んでいる証だろう。

　また、今年3月にはLDH JAPANと、タイの総合エンタテインメント企業 4NOLOGUEとのパートナーシップが新たに締結された。具体的な取り組みとしては、今回コラボを行った2グループが相互に単独公演のゲストとして出演すること、また4NOLOGUEが立ち上げたバンコク最大級の音楽フェス『OCTOPOP』（10月21日、22日）にBALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVERが出演することが発表されている。

　かくして約半年間の“武者修行”とその集大成としてのコラボ楽曲のリリース、タイでの単独公演を経て、国外の音楽シーンにその名を轟かせたBALLISTIK BOYZとPSYCHIC FEVER。当初からワールドワイドな活動を展望し結成されていた両グループとしては（コロナ禍の憂き目に見舞われるなどの苦難もあったが）、今回のプロジェクトを通じ、大きな一歩を踏み出したこととなる。

　 現在、両グループは日本国内でのホールツアーと新作のプロモーションに取り組んでいる。BALLISTIK BOYZに関しては今年3月、幕張メッセ国際展示場で行われた『D.U.N.K. Showcase』にて、主催のSKY-HIなど豪華アーティスト陣と共演したことも記憶に新しい。かつて同輩であったMANATO（BE:FIRST）との感動的なコラボレーションも披露し、国内のダンス＆ボーカルシーンにおいて、改めてその存在感を示していた。現在はホールツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2023 “N.E.X.T.”』が開催されており、5月31日には6thシングル『Ding Ding Dong』が発売された。

　PSYCHIC FEVERは、5月17日に7曲入りの1st EP『PSYCHIC FILE I』を発売し、4月に先行配信されたリード曲「BAKU BAKU」などMVも公開中。6月13日からは初の単独ツアーとなる『PSYCHIC FEVER LIVE TOUR 2023 “P.C.F”』もスタートする。

　一方で、タイのアーティストとのコラボ第2弾もすでに発表されており、BALLISTIK BOYZはアジア各国で人気の俳優 Gulf（ガルフ）と、PSYCHIC FEVERはBillboard Globalチャート入りも果たした16歳のラッパー SPRITEとのコラボ楽曲をリリース予定。現在、鋭意制作中であるとのことだ。

　異文化の中で様々なステージ経験を積み重ね、日本のシーンに舞い戻ったBALLISTIK BOYZとPSYCHIC FEVERが、今後どのような躍進を見せてくれるのか。国内外それぞれで精力的に活動する2グループとして、今後も注目していきたい。

※1：https://www.tokyoheadline.com/674590/