思えば、Kis-My-Ft2はジャニーズJr.時代、KAT-TUNのバックについてきた特別な関係だ。「YOUたちはKAT-TUNの弟分」というジャニー喜多川氏の言葉を意識して、そのワイルドな雰囲気を身につけようと襟足を伸ばしたり、ピアスをつけたりしていたというエピソードも。北山とKAT-TUNのメンバーの間には、どこか逆らえない相手という関係性を念頭に置いてみると、より彼らのやりとりが微笑ましく感じられる。

　亀梨和也とは、土曜ドラマ『正義の天秤』（NHK総合）で共演していた北山。2人がキャッチボールをする場面について、亀梨が「北山くんには強く投げ込まないといけない設定だったので、ちょっと工夫して投げましたがしっかりと受け取ってもらえました」とインタビューで答えていた（※1）。亀梨にとって北山は「打ったら返してくれるという感覚」を抱いているようだ。

　また、中丸雄一とはジャニーズJr.時代にこんなエピソードもあった。舞台『DREAM BOYS』の本番中、中丸の冗談を受けて北山がふざけてしまい、終演後に滝沢秀明に呼び出されたそう。叱られるかと思いきや、むしろ北山は滝沢の連絡先を聞き出し、交流していくきっかけになったというエピソードも芸能界引退前の滝沢のラジオで語られている。

　無茶振りに翻弄されているようで、そこから自分の可能性を広げていく……そんな北山のチャンスを掴んでいく姿勢が、ついつい当たりが強く見えがちなKAT-TUNとしては遠慮なく楽しめる相手として心地良いのかもしれない。となれば、どんなボールも受け止めていく北山に、KAT-TUNが剛速球を投げ込む姿をどんどん見ていきたいものだ。亀梨、中丸もInstagramを運営中。また先日、新たに中丸がTwitterを開設したことも大きな注目を集めたばかり。より自由度高く活動していくKAT-TUNのSNSに、再び北山が登場することを願うばかりだ。そのときはどんな形でイジられていくのか。楽しみにしながら、チェックしていきたい。