Kep1er『FLY-BY』

　1stミニアルバム『FIRST IMPACT』のリード曲「WA DA DA」の爆発的ヒットによって世界のエンターテインメントシーンに突き進んだ、K-POP第4世代のガールズグループ、Kep1er。日本デビューシングル『FLY-UP』に続く2ndシングル『FLY-BY』は、“憧れの人に近づきたい、好きな人に振り向いてもらいたい”という願いが込められているという。リードトラック「I do! Do you?」は、ファンキー＆グルーヴィなベースラインを軸にしたダンスチューン。70〜80年代のテイストに現代的なサウンドメイクを融合させたトラック、爽やかなポップネスをたたえたメロディが、メンバー全員の魅力を引き立てている。キレまくりのパフォーマンスと愛らしさ全開の表情をたっぷり堪能できるMVも秀逸。（森）

JUJU『Bet On Me』

　表題曲の「Bet On Me」は、現在放送中のドラマ『スタンドUPスタート』（フジテレビ系）の主題歌。まず一聴して、快活な高速エイトビートを軸としたロックサウンドにグッと心を掴まれる。稀代のヒットメーカー・蔦谷好位置がプロデュースとして参加した同曲のサウンドはアッパーでダンサブルな仕上がりとなっていて、その上に重なるJUJUの歌声はいつものようにシックで艶やかな響きを放ちながらも、同時に、心の底から抑えきれない想いがじわじわと昂るような熱さを伝えている。そうしたJUJUの熱い部分を引き出しているのが、蒼山幸子が紡いだ同曲の歌詞である。〈燃え尽きた気がしてた／火種が煙を昇らせた／一か八か賭けてみるの／2秒先の自分に〉というサビの一節は、まさに、ドラマで描かれる様々なキャラクターの起死回生の物語とリンクするもので、彼女の歌声が特にエモーショナルに響いている。iri、chelmico、Awesome City Clubのプロデュースなどを手掛ける気鋭のサウンドプロデューサー／シンガーソングライター・ESME MORIを編曲に迎えた「春の嵐」、「別れても好きな人」のカバーと合わせて、JUJUが誇る多様な歌声の魅力を堪能できるシングルだ。（松本）