しかし『ラブライブ！』シリーズのスクールアイドルと言えば9人組が伝統で、μ’sの矢澤にこやAqoursの津島善子のような、ある意味でぶっ飛んだキャラクターが欠けていたことは否めないだろう。しかし今年9人組になったことで、全てのピースが揃ったと言える。矢澤にこに憧れ『ラブライブ！』シリーズから生きる勇気をもらったという鈴原希実を筆頭に、薮島朱音、大熊和奏、絵森彩と、いずれも『ラブライブ！』愛にあふれた個性豊かなメンバーが加わった。それによってグループ内ユニットを組むことが可能になったほか、楽曲やパフォーマンスの選択肢が増え、5人組時代ではできなかった曲も披露するようになった。

　9人組としてのLiella!を象徴するのが、『FNS歌謡祭』でパフォーマンスする「ビタミンSUMMER！」だろう。9人目のメンバーが加入したストーリーが描かれた、アニメ第2期6話の挿入歌で、作曲編曲は、「回レ!雪月花」の作詞・作曲などで知られるヒゲドライバーが担当した。これまでのLiella!にはなかったタイプのダンスチューンで、人数を活かしたワチャワチャした雰囲気のダンスが印象的。アニメでは頭に触覚を生やし、カラフルな衣装に身を包んで歌い踊っており、ライブではその衣装も詳細まで再現されている。

　昨年の初出演時は「未来予報ハレルヤ！」をTV初披露して話題を集めたLiella!。今回は9人になって再登場し、「ビタミンSUMMER！」をTV初披露する。昨年とは全く異なるオーラを放つLiella!に、きっと新たな魅力と可能性を感じるはずだ。