そして、真矢ミキが登場する「ケミカルドラマ」は、俳優・草彅剛の演技力を存分に味わうことができるコーナーだ。今回は、草彅が記憶を失い入院していた男・サトウに扮する。看護師として献身的にサポートをしてくれたミズ（黒川智花）に惹かれ幸せな家庭を築くのだが、ある日サトウの前に見知らぬ女（真矢ミキ）が現れて、衝撃的な事実を突きつけられる……というストーリーだ。一見すると本格ドラマのように感じられるが、「ケミカルドラマ」と名がつくように、このコーナーはドラマを楽しみながら“化学の不思議”を学べるという一石二鳥のコーナーである。

　過去に放送されたものでは、水と酸素によって錆びついた鉄（テツコ）を再び輝かせるリン酸（リンサン）という王子様のような役を草彅が甘く演じた。テツコの前髪に手をそっと伸ばして「君はもっと輝く」とささやき、やさしく微笑む草彅の眼差しは「ケミカルドラマ」であることを忘れてしまいそうな雰囲気だった。今回は、真矢ミキが「体当たりの熱演で挑む」という前フリ、さらにサブタイトルには「闇に落ちる」とある。果たしてどんな演技合戦が繰り広げられるのか。

　「イイコ」の枠に収まることなく、好きや興味を追求していくこと。ヤンチャなくらいがちょうどいい。世の中をもっと楽しんでいくためのワル知恵を授けてくれる『ワルイコあつまれ』。これから多くを学んでいく子どもはもちろん、頭を柔らかくしていきたい大人こそ必見だ。