BTS、ARMYの“無償の愛”に応えていく循環から生まれた経済効果 成功の先の第2章へ
BTSが10月15日、韓国・釜山にてコンサート『WORLD EXPO 2030 BUSAN KOREA CONCERT BTS <Yet To Come> in BUSAN』を開催した。
「2030釜山国際博覧会」の招致成功を祈願するために行なわれた今回のコンサート。コンサート会場での本公演に加えて、特設会場にて大型スクリーンでリアルタイム視聴を楽しむLIVE PLAY、さらにWeverse、ZEPETO、NAVER NOW.でのオンラインライブストリーミングも併せて実施。しかもWeverseでは韓国語、英語、中国語、日本語、スペイン語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語、計8言語の字幕を提供する力の入れように、開催前から話題になっていた。同時に、それだけ世界中にARMY(BTSのファン)がいることを再認識させられる。BTSを知り、日常が変わったという人がこれだけ世界に広まっているということ。その1人ひとりの小さな生活の変化が、世界を大きく変えてきたとも言える。
『グラミー賞』『ビルボード ・ミュージック・アワード』『アメリカン・ミュージック・アワード』とアメリカの3大音楽授賞式を筆頭に、名だたる音楽賞に輝いてきたBTS。「アジア初」「21世紀初」と言われる記録も数多く、「歴史を作った」と言われるほど。それら1つひとつの賞や記録は、10月8日に韓国の音楽授賞式 『2022 THE FACT MUSIC AWARDS』で大賞を受賞したことを受けたRMの言葉を借りるならば、「ARMYの積み重なった愛」だ。小さな事務所からスタートしたBTSが、これだけの知名度を誇り世界的に影響を与えるグループになった背景の一つには、ARMYたちの力がある。
SNSを覗けばBTSの情報を自主的に発信しているARMYのアカウントが数多く見られる。メンバーのセンイル(誕生日)には、バス停や駅など街のビジョンに出稿される広告に加えて、ラッピングバスや航空機まで登場。イベントは年々大掛かりになり、それだけでも世間を賑わせるニュースとなる。ファンとしてBTSの情報を一方的に受け取るばかりではなく、ファン自らBTSを広めていく最前線にいるのだ。
なかでも、アメリカでの人気を押し上げたとしてメディアにも取り上げられたのが、アメリカ50州に広がるボランティア組織「BTS×50STATES」。車社会であるアメリカでは運転中に流れるラジオが人気を高めるキーとなると考え、BTSの楽曲を流すべくリクエスト活動を熱心に行なってきたという。