来てくれる人のことを全身全霊で考えたライブに

渡辺：BiSHの時にもいつか立ちたいって言っていた大阪城ホール。今回は初めて、ソロ公演ですけども、何か地元大阪で行うことについての特別な感情は？

アイナ：4歳からダンスをやっているんですけど、しゃべることが得意じゃなくて思ってないことを突発的に言ったりする子だったんですけど……だから自業自得なんですけどいじめられたり、結局学校も行きたくないってなっちゃって、逃げてばっかの人生だったんです。でも、唯一逃げてないことが歌とダンスだけで。ダンスやってる時は、ボディーランゲージみたいな感じで人と接しられるし、言葉をかわさずとも何か楽しい気持ちになれる。生きてる心地があったんですよね。そういうことを教えてくれたダンスの先生がいたのも大阪だったし、仲間が増えたのも大阪だった。全部大阪で学んだことだったので、大阪でもう一回ピュアな気持ちでダンスをしたいな、歌を歌いたいなって思うようになりました。

　それにやっぱりステージが生きがいです。それを好きって言ってくれる人が今増えてきているこの状況下で、（ファンと）一緒にライブを作り上げていきたいなと思うようになりました。1人で表現していくことなんていつでもできるけど、ライブのステージを用意してもらって誰かが来てくれて一緒に作り上げるものって、スタジオじゃできないし、家でもできないので、一緒にライブを作り上げていきたいな。それが大阪だと最高だなぁと思ってます。

渡辺：過去2回ツアー回ってますけど、今回は本当に一発の、ツアーを回ってファイナルとかじゃない単独公演になるわけなんですけど、改めてどういう気持ちでやりたいと思いますか？

アイナ：2021年の2回のツアーは、自分がやりたいこととか挑戦してみたいこと、ちょっとコンテンポラリーなことやったり、そういうことをやり切ったなと思っていて。もちろんそれが楽しいって言ってくれる人はたくさんいたし、来てくれる人がいて本当にありがたかったんですけど、今回は最大規模っていうのもありますし、来てくれる人のことを全身全霊で考えたライブにしたいなと思っています。自分のやりたいことはもちろん、わがままも言いたいけど、来てくれる人がもう一段階「楽しかったなあ」とか「前回のツアーよりこう変わったね」とか話し合って帰れるような、そんなライブにしたいなって思います。

渡辺：今回の公演、言える範囲でいいんですけど、「ここに注目してほしい」とか「ここを楽しみにしてほしい」とかありますか？

アイナ：本当に楽しみにしていてほしいことばかりですけど……。もう毎日、夜になると「1人で大阪城ホール、どんなことになるんだろう」「いや、でもスタッフさんもいてくれるから大丈夫」「いや、大丈夫じゃない」っていう……上がったり下がったりみたいな日々で。その中でもスタッフさんが一生懸命打ち合わせを重ねてくれて、私が見てないところでもきっと話し合ってくれたりしてる。その人たちがいてくれるから、いろんなアイデアが浮かんでくるんです。だから、前回のツアーより「あれ、こんなことできるんだ！　えー！」みたいな瞬間があるかなと思います。……え、今ハードル上げちゃってます？（笑）

渡辺：上げてる（笑）。前回までが別に手を抜いたとは言わないんだけど。ある意味1人で立つことによって、と言うところもあるんだと思うんだけど、わがままだよね（笑）

アイナ：そうですね（笑）。

渡辺：アイデアが出てきて、僕たちもどうできるかって考えるのも楽しい。これはもう本当に僕もお客さんに対して声を大にして言いたいのは、ものすごい考えているのと、僕たちは無理難題をどうやって助けようか、アイナの表現をどうやってやろうかみたいな部分は、本当に大変だなって（笑）。

アイナ：わがままを言ってしまって（笑）。

渡辺：やっぱり気合が違うのかな、というか。さっきも「1人で立つのが不安だ」とかいろんなことがあったけど、そこに対して今向き合っているところなんだなというのと。あと、帰ってくる場所にしたいっていう気持ちの中で、僕たちはどこまでできるかわかんないですけど頑張りたい、っていうところかな。楽しみにしていて欲しいですね。もう1カ月ない状況ですけど……。

アイナ：はあ……早いですね。

渡辺：いつも半年くらい前から考え出しはするんだけど、「あ、もうこんな時間か！」ってなるよね。

アイナ：なります。いつもBiSHの大きいステージの時とかも、メンバーがいてくれるから心なしか安心してしまったり、甘えてしまっている部分がいっぱいあるなっていうのも思って。こんなにひとりぼっちになることが怖いと思ってなかったので、これを大阪城ホールで乗り越えて強くなりたいなって思います。

渡辺：最後に、話残したことだったり、今見ている人たちに伝えたいこととかあればお願いします。

アイナ：今回1人で大阪城ホールのステージに立たせていただくと言うことで、自分にとっては言葉にするのが難しかったりする状況で、渡辺さんが駆けつけてくれて、生配信を組んでくださる方がいて、こうやって生配信をさせていただきました。伝わっていたら嬉しいです。精一杯やるので、アイナ・ジ・エンドの大阪城ホール“帰巣本能”、一緒に作り上げてくれたら嬉しいです。会いたいです。来てください。よろしくお願いします。

渡辺：今、すごくアイナ・ジ・エンドっていうものが……俺はなんか遠くなった気がしていて。有名になって『SING』（映画『SING／シング：ネクストステージ』）とかすげえ仕事やってるな、みたいな。俺もある意味気を遣うし。「休みないだろうな」とか「もう本当に辛いだろうな」と思いながらではあるんだけど、やっぱり変わってないアイナもいて。その人懐っこいアイナが今あんまりいない気がしていて。そこを今日見せることができたらいいなと思ったんだけど、結構緊張気味だったから。まあでも、今思ってることはいろいろ喋れたかなと思うけど。

アイナ：緊張しちゃいますね。こんなに緊張すると思ってなかったです。

渡辺：まあでも、そういうところが見えたらいいなと。見てるお客さんにも、そのアイナのかわいい部分を。大体アー写とかでもカッコつけてるから（笑）。そうじゃないアイナを見てもらいたいな、っていう。

アイナ：どうやったら自分は緊張せずステージに立てるんだろうって思っている矢先に1人になったので、これを乗り越えたら緊張せずステージに立てるようになってるかも、みたいな希望も芽生えたりします。

　BiSHを知っている人たち、BiSHから入ってくれた人たちは、大阪城ホールに立つことって、そんなにすごいことじゃないと思ってるかもしれないです。幕張メッセとか横浜アリーナとかもやってるBiSHだし、って。でもアイナ・ジ・エンドのソロになったら、もちろんBiSHでもとても大変なことですけど、その何百倍か大変なことだなーって日々実感してます。BiSHのありがたみだったり、清掃員の強さだったりを感じては、反省したり感謝したりする日々です。アイナ・ジ・エンドは1人で大阪城ホールに、だだっ広いところに立ってみるので、面白がるでもいいです。会いに来てくれたらうれしいです。お願いします！

■公演概要
タイトル：AiNA THE END "帰巣本能"
会場：大阪城ホール
日程：2022年3月17日（木）open/start 17:30/18:30

【通常チケット】 指定席 ￥8,000(税込)
※全て電子チケットとなります。
年齢制限／ 未就学児童入場不可
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■リリース情報
2nd Album『THE ZOMBIE』発売中
https://aina.lnk.to/thezombie_CD

アルバム特設サイト
https://ainatheend.jp/AiNATHE2ND/

アイナ・ジ・エンド Official:https://ainatheend.jp/
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アイナ・ジ・エンドOfficial Twitter：https://twitter.com/aina_THEEND?s=20
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サイン入りチェキプレゼント

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応募方法

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