『D'PARTURE』インタビュー
DEEP SQUAD、立ち止まらない歩みが結実した“スタートライン” 6人の強みを打ち出した1stアルバムを語る
「夢の途中」に込められたDEEP SQUADの“恋の思い出”
ーー同じくアルバム新録曲のバラードとしては、皆さんの体験が歌詞に反映されているという「夢の途中」もハイライトになっていると思います。この曲はいつごろ作られたのでしょうか。
宇原：制作したのは結構前なんですよ。ちょうどステイホーム期間中にメンバーと作家さんでリモート会議をして、DEEP SQUAD全員で歌詞を作れればいいなという話になり、「それぞれの忘れられない恋愛を歌にしよう」と。そこから各人のストーリーを汲み取っていただいて形になりました。
杉山：それぞれの経験が上手く歌詞に入っていると思います。歌もいつもより切ない感じが伝わってくるので、気持ちが込もっているんだなと（笑）。
ーーちなみに、どのパートに誰の思い出が反映されているかも教えてもらえますか。
杉山：もちろんです。「夢のために別れを選択した」という実体験が自分にはあるので、歌詞で言うと〈独りよがりな夢を追いかけて僕は／君に突然さよなら告げた〉とかですね。
TAKA：その部分は思いっきり僕もそう。まさに福岡空港での出来事ですね。振り返った時の彼女の顔が忘れられないんですよ。本当は泣きたいのに、はにかんで笑顔で見送ってくれたんです。そして最終的に今は〈ありがとう〉という想いに着地しているので、歌詞が全部リンクしているくらいに感じました。
宇原：僕もオーディションに受かって大阪から上京する時に切ない経験があります。涙もろい子だったのですが、笑顔で見送ってくれたんですよ。だから〈涙もろいはずなのに／最後まで笑顔でいてくれた君へ〉の部分を歌わせてもらった時は思わず感情が入りましたね。
比嘉：僕は〈よく似た後ろ姿／目で追ってしまう〉ですね。高校生の時の恋愛のことを書いたんですよ。卒業してから上京して「伝えたいことがあっても、もう会うこともないんだな」と感じたことを覚えています。
YUICHIRO：いつもと違い、僕はすごく低いパートを歌いました。思い出としては〈君の匂いがした／いるはずないのに〉という部分。実際に付き合っていた女性の香水の匂いがして振り返ることがあったので、歌詞にも入り込めましたね。あとは最後の〈ありがとう〉とか、サビによっても歌い方や感情を変えているので、そこも聴きどころになっています。
KEISEI：僕は2コーラス目のBメロとサビを歌っているのですが、実体験はあまり入ってない気がします。だってプリクラが出てこないじゃないですか（笑）。ただ、例えば戦争に出かけていく人がよく恋人の写真を肌身離さず持っていますが、自分の場合は好きな子の写真を財布に入れて上京したのをよく覚えています。僕自身も、恋愛より夢を選ぶという内容の音楽に慰められたので、この曲は夢を追いかける多くの人に聴いてもらいたいですね。
ーーそれからEXILE SHOKICHIさんが作詞作曲で関わっている「Day Dream Fantasy」はどのように制作されたのでしょうか。
KEISEI：もともと僕とYUICHIROがSHOKICHIと同期で、15年くらいの付き合いなんですよ。聴いてきた音楽もほぼほぼ同じなので、よく音楽の話とかをしながら「いつか一緒にやりたいね」と話していたんです。以前も彼の楽曲「The One」をカバーしたり、「LEMON FRIDAY」を一緒にリリースしてきましたが、「イントロからアウトロまでフルパワーでやれる曲を」ということで「Day Dream Fantasy」の制作に至りました。
YUICHIRO：SHOKICHIとはオーディションの時に出会ったのですが、その時に黄色いサングラスをしていて、当時からキャラが濃かった（笑）。そこで「声出ししたくない？」と誘ってくれて、一緒にカラオケへ行った思い出があります。音楽に関しては非常に熱い男ですね。
KEISEI：「R&Bはタンクトップに金ネックレスでしょ」と言ってましたからね（笑）。
ーー結びの〈オレンジ色に焼けるような／Love this feeling〉をラフに言い放つのがクールでしたが、あれはどなたが歌っているのでしょうか？
宇原：僕とTAKAさんですね。この曲自体はコーラスがメインボーカルと同じ熱量で前に出ていて、最後も思いっきり出していこうとSHOKICHIさんがディレクションしてくれました。
比嘉：確かに「ハモるというよりも、どっちもメインみたいな感覚で」と指示がありましたね。
TAKA：若手メンバーは千本ノック並みに丁寧に指示してもらっていました。シンガーとしてだけではなく、プロデューサーとしても活躍しているので、ディレクションもさすがだなと感じました。ただ僕には「任せます。TAKAさんらしく」と言われたので逆にプレッシャーもあったのか、全体的に自分の歌が力んでるなと感じました（笑）。ただ、それは悪い意味ではなくて、力強さに繋がったという意味ですけどね。
ーー今お話を聞いたアルバム曲はもちろん、一つひとつのシングル曲も背景に数々のドラマがあり、それを経て結実した『D'PARTURE』だなと改めて思いました。
TAKA：初挑戦もたくさんありましたが、「Get With You」からの大きな変化はもちろん、3人から6人に人数が増えたこと。曲の作り方やパートの分け方、コーラスを積む数も増えるわけですし、より難易度が上がったなと。そのなかでシングルを出すたびにだんだんとスタイルが見えてきたり、新しいことにチャレンジしたりしてきました。このご時世でもリリースできたことやタイアップを多くいただけたこと、止まらず活動できたことは本当にありがたいですし、いろいろな方に支えられてきたなと思います。あとは若手メンバーの成長がアルバムのなかでもわかるんですよ。スキルも上がったし、ジャケットを見ると顔つきも変わっている。感慨深いものがあります。
ーーそして初のワンマンツアー『DEEP SQUAD LIVE TOUR 2022 “D'PARTURE” ～Episode 0～』も発表となりました。こちらはどんなライブになりそうですか？
YUICHIRO：正直わかりません（笑）。ツアー自体、DEEPから数えてもかなり久しぶりですから。もちろん感覚は残っていますが、また以前とは違うものになるのかなと。ファンクラブイベントをやって実感しましたが、新メンバー3人のファンも確実に増えてきているんですよ。なのでファンの方々の反応にも違いが生まれるのかなと思うと、楽しみですね。この時代だからこそ届けられる想いを歌に乗せて、僕らなりに表現できたらいいなと思って各地を回っていくと思いますし、変幻自在のボーカルグループならではの演出も用意してお待ちしています。
TAKA：ぜひアルバムを聴きこんで、たっぷり予習してから来てください。
サイン入りチェキプレゼント
DEEP SQUADのサイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。
応募方法
※チェキはランダムでの発送となりますので、メンバーの指定は受け付けておりません。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
リアルサウンド 公式Twitter
リアルサウンド 公式Instagram
＜締切：2022年1月9日（日）＞
■リリース情報
12月15日（水）1st ALBUM『D’PARTURE』
・初回生産限定盤A（CD＋DVD＋ブックレット、三方背トールケース）¥5,390（税込）
・初回生産限定盤B（2CD）¥4,180（税込）AICL-4151～4152
・通常盤（CD） ¥3,300（税込）
DISC-1
Intro〜Night flight
We’re back
変わりゆくもの変わらないもの
Good Love Your Love
Get With You
2words
あなたが迷わずに
そんなことキミに言えない
Day Dream Fantasy
Deja Vu
YOLO
夢の途中
AMAZING DAYS(DEEP SQUAD meets EXILE TETSUYA)
DISC-2
涙が落ちないように(DEEP SQUAD Piano ver.)
SORA～この声が届くまで～(DEEP SQUAD Piano ver.)
白いマフラー(DEEP SQUAD Piano ver.)
君じゃない誰かなんて～Tejina～(DEEP SQUAD Piano ver.)
SING(DEEP SQUAD Piano ver.)
DVD
＜LIVE＞
「DEEP SQUAD PREMIUM LIVE 2020 “NEW STORY”」2020.11.21
1.Intro〜YOUR STORY〜
2.Get With You
3.MAYDAY
4.SORA〜この声が届くまで〜
5.Good Love Your Love
6.SING
＜MUSIC VIDEO＞
7.Get With You
8.Good Love Your Love
9.AMAZING DAYS(DEEP SQUAD meets EXILE TETSUYA)
10.あなたが迷わずに
11.あなたが迷わずに(By Your Side Ver.)
12.2words
13.Deja Vu
14.変わりゆくもの変わらないもの