一方、アーティストとしてストイックに自己研鑽を続けるJIMINを最も近くで見つめてきたのが、他ならぬJ-HOPEだ。BTS主演のリアルバラエティ『Run BTS！』（V LIVE）のEP.83〜85では夏のレジャーを楽しんだ後、メンバー間でのプレゼント交換会の様子が収められている。

　そこで、J-HOPEはJIMINが自作した楽曲「約束」をオリジナルCDにして贈ったのだ。そこには、2人で撮った思い出の写真が散りばめられていた。「本当にすごい！」と大喜びするJIMIN。J-HOPEは音楽作りに専念するJIMINを見ていたからこそ、自作CDというプレゼントが思い浮かんだという。

　そして、スタッフに促されて、JIMINがメッセージを読み上げることに。「JIMIN、素敵な曲を聴かせてくれてありがとう。これからもいい曲を聴かせてくれると……」と、途中でニヤニヤが止まらない。「聴かせてくれると？　何？」と、J-HOPEもニコニコだ。

　すると「聴かせてくれると……僕に“約束”してオッオ〜♪」と立ち上がって声を揃えて歌い出す2人。長い時間、一緒に過ごしてきたからこその息の合ったやりとりに、メンバーも自然と笑顔がこぼれる。

　だが、J-HOPEのサプライズはこれだけでは終わらなかった。このオリジナルCDをメンバー全員分制作しており、「JIMINさんをたくさん愛してください」と次々と配りだす。その姿は、アーティストに惚れ込んだ「マネージャーのようだ」とメンバーも大笑い。

　そんな敏腕マネージャー・J-HOPEの熱意もあって、JIMINの「約束」はSoundCloud（サウンドクラウド）で24時間で最多ストリーミングを記録。2019年のSoundCloud公式決算でBuzziest drop（最高の話題曲）に選定され、ストリーミング再生回数は2億回を突破している（参照）。

　一番身近な人が、自分の才能を認めてくれる喜び。その期待に応えたいと努力を続けていく楽しみ。そして様々な形でその成果を確かめ合う感動……というグッドスパイラルが、JIMINとJ-HOPEの間には生まれ続けているのがわかる。

　そんな常にピュアな幸福感が漂っている笑顔だからこそ、世界中のARMYはもちろん、おそらく彼らを世界的スターだとは認識していない通りすがりの猫さえも、惹きつけられてしまうのかもしれない。リスペクトし合う2人が、お互いの才能を引き出し合いながら、さらなる相乗効果を見せてくれることを、これからも楽しみにしている。