また、最も“BTSらしい”音楽を盛り込んでいるともコメントされており、どんな音楽を届けてくれるのかファンも期待を膨らませている。

　これまでも「Love Yourself（自分を愛そう）」などファンの生きる道筋となるようなメッセージを世界に届けてきたBTSが、この辛く厳しい状況のなかで伝えるメッセージはどんなものなのだろうか。

　COVID-19の影響は等しく彼らにも降り注ぎ、彼らはその中で感じた絶望や悲しみを隠すことなく真摯に伝えてくれた。その姿勢はきっと多くのファンに届き、苦しんでいるのが自分だけではないことを気づかせてくれただろう。この状況下で彼らが見つけた新たな希望、そして「新しい日常の中でも僕たちの人生は続いていく」というメッセージ。

　そうした想いを音楽に落とし込んだ、BTSが“アーティスト”としてファンに届けたいこと。私たちもそれをしっかりと受け止めたい。

　また、次々と記録を塗り替えていくBTSがさらなる伝説を作り、彼らの夢である「グラミーでの単独パフォーマンス」を達成できることも願いたい。

■フルヤトモコ
1999年生まれの大学生。韓国のカルチャーと洋楽、本、映画など。
東京藝術大学 音楽環境創造科在籍。