ーー一方で、“昔の思い出に悩まされている”という相談も来ています。

今回のお悩み②

昔の推しについて思い出して
懐古になる時が多々あります。
良い面も悪い面も思い出して
結果的に脳内が不完全燃焼で
終わっています😢💦
あくにゃんはこういうこと
ありますか？

“良い思い出”を10割にした方がいい

あくにゃん：もちろんありますよ。皆さん、良い思い出と悪い思い出ってどれくらいの割合ですか？　僕は日によって違うんですけど、本当に良い思い出しか思い出せないときもあって。一人でいるときはそうなんですよね。「ああいうことしてくれたな」とか、撮ったチェキや当時のライブ映像を見て、「この時こうしてくれたな」と思い出して、楽しい～ってなるんですけど、ヲタク仲間で喋っていると、「あ、そういえばそういうことあったな、イライラしてきた」となってしまって（笑）。人って、良いことの方が多く覚えているらしくて、僕はまさにそれで、自分の脳みそ内では良いことしか覚えていないんですよ。「このとき手振ってくれた、あぁ懐かしい」って。それで幸せになるのに、ヲタク同士で話していると「でもさ、その前の日とか結構ひどかったよね」「あの時、近くにうざいヲタクいて嫌だったよね」と、付属情報が出てきて、「そういえば良くなかったかも……」という気になってくる。これはマジで断絶した方がいいですよ！　そういう客観視も必要だと思うんですけど、良い思い出が多い方が幸せだと思うし。使ったお金や時間は戻ってこないから、良い思い出を10割にした方がいいんじゃないかなと思います。

ーーあくにゃんさんの良い思い出はどんなことがありますか？

あくにゃん：ヲタクの人は結構知ってるけど、世の中一般の人が知らないなって思っていることがあって。ヲタ活って趣味や余暇みたいな感じで捉えられがちじゃないですか。僕の場合、大学生の時に一番ヲタ活してたんです。だからちょっと言い方が恥ずかしいですけど、ヲタ活が“青春”みたいな感じなんですよ。あの時は若かったから、新千歳空港についた瞬間に地下鉄までみんなでキャリーケース持って4分で走った、みたいな思い出もあって（笑）。キャリーケースが一人だけ出てこなくて置いて行くか行かないかとか、「みんなで空港でオールしよう」って言ったら新千歳空港が24時間開いていなくて、とか本当に色んな思い出があるわけですよ（笑）。昔の思い出が美化されているのもあるし、働く前で余裕もあったけど、時間もお金も限られている中で、一言で言うと“青春”で。人生の中でも一番楽しかったかもしれない。学校の文化祭くらい楽しかった。僕は学校の行事とかも結構好きだったんですけど、ヲタ活もかなり“青春”だったんですよね。だからどうしても懐古したくなるんですよ、昔を思い出して。

ーー「ヲタ活が青春」という人は少なくないかもしれませんね。

あくにゃん：ただ一個気をつけなきゃいけないのは、青春に浸っているだけのつもりで昔を思い出していても、マウントに繋がると、色々言われることがあります。だからちょっとそこは気を付けつつ、自分の中で懐古するのがいいのかなと思っています。

――悪い思い出を思い出さないようにするために、何か気を付けていることとかありますか？

あくにゃん：外部の情報を遮断して、悪いことは思い起こさないようにしています。あとどうしても許せないことを一個だけにして、全部記憶を削除する。一点集中みたいに、それだけを藁人形に刺して、あとのことを忘れると結構いいです（笑）。良い思い出のまま蓋を閉じるっていうのもありだと思いますよ。アイドルを辞めてからも応援してると、本人自体も当時を超えられないことも多くて。歌って踊るわけじゃなかったり、役者に転身したり、役者がタレントに転身すると舞台には出なかったりしますし。当時の若さと事務所のプッシュとか、周りのメンバーがいて成り立っていたことを、事務所やグループを辞めてからも持続するのは結構難しいんですよ。だから、過去で終わらせて蓋を閉じるっていうのもありだと思います。僕も昔、舞台に立っていたんですけど、その時から今でも応援してくれている人もいれば、ぱったり来なくなった人ももちろんいます。それはそれでお互い青春として、宝箱にしまっておくのもありなのかなぁとは最近思っています。

今回の結論②

アイドルも人間だから、良い面も悪い面もあります。上手くキラキラ補正をかけて、脳内を不完全燃焼にするのではなくて、脳内をキラキラで埋めちゃう。悪い思い出も「あれも良かったな」って一括りにしちゃうのもおすすめです。

■あくにゃん
『ヲタクをするために生きている』をモットーに
ジャニーズや、韓国アイドルをこよなく愛する“ちょろヲタ系”YouTuber
日本全国だけでなく、海外にまで応援しに行く姿がSNS上で話題に。
公式YouTubeは『あくにゃんちゃんねる！』
あくにゃんTwitter

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