「人生で女性に告白されたのは1人か2人」「40歳にしてデートっていうデートをしたことがない」「付き合うと長い。過去の恋愛は最短3年」など、「ジャニーズは恋愛禁止じゃない」と豪語し、赤裸々に過去の恋愛話を披露。

　なかでも、印象的だったのが、車で迎えに行った彼女が駐車場についてもなかなか降りなかった話。ドライブ気分を味わいたい彼女に、F1が始まるからと「早う降りろやー！」と促した話は、岸も目を丸くしていた。

　……と、ラジオでもここだけを取り上げて「全然カッコいい憧れの人じゃないじゃないですか、こんなエピソード、ふふふ」と笑ってみせる。だが、『密会レストラン』では、その前後の言葉に彼の誠実さと優しさが見え隠れしていた。

「一つひとつ（の恋愛を）大事にしてきたつもり」
「付き合うときは“何もいいことないけど大丈夫？“って聞いちゃうよね。だって、デートもできないし」
「付き合うイコール結婚。僕はそうかなと思ってたから。付き合ってて、ゆくゆくはそうなれば幸せな形だよね」

　だが残念ながら、そんな彼の言動はこれまで「無責任」と取られてきたという。「“あなたと一緒にいても未来が見えない“って言われちゃう」と明かすと、すかさず岸が「俺は見えますけどね！」と合いの手を入れ、「お前に見られてもしゃーないわ！」とツッコミ返す。堂本光一を尊敬してやまない岸だが、そのあまりにピュアな憧れから予想外な発言が連発。そのたびにタジタジになる堂本光一……そんな師弟関係が見ていて、微笑ましかった。

　今夏「令和のうちに結婚します！」と高らかに宣言していた堂本光一。その目標は、今も変わらないようだ。周囲からの目を気にしなくてはならない職業な上に、誰よりもストイックでこだわりが強く、厳しい発言も少なくない。彼と結婚するのは、なかなか大変そうだと誰もが感じるだろう。

　しかし、堂本光一に結婚“できない“理由があるとしたら、それは人気商売のジャニーズアイドルだからでも、厳しいドSな性格だからでもないように思えてきた。それは、長年連れ添った相方・堂本剛、まっすぐにリスペクトしてくる後輩・岸優太、そして自由な発言を25年も愛で続けたリスナーなど、ひたすら堂本光一の“今”を受け入れ、適度な距離感で付き合ってきた人が多すぎるせいかもしれない。

（文＝佐藤結衣）