嵐、10回目&平成最後の『紅白』に意欲 「未来に向かうパワーが伝わるステージになったら」

 12月31日放送の『第69回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)のリハーサルが、12月29日よりNHKホールでスタートしている。

 嵐は、2009年より数えて、10年連続の出場。今年は「嵐×紅白スペシャルメドレー」として、今年10月にリリースした「君のうた」、2007年リリースの「Happiness」を披露する。嵐としては5回、白組の司会を務めてきたが、個人としては初の司会を担当する櫻井翔。今年、白組の大トリである嵐を紹介するのは櫻井なのか、という問いに「別に大トリと銘打つわけではないので、自分たちの前フリを自分たちでして歌い始めます」と答え、2016年に白組司会を務めた先輩・相葉雅紀は後ろから櫻井の両肩をポンッと叩き、「頑張ってね!」と優しくエールを送った。

 10回目となる紅白出場に関しては松本潤が、「10周年の時に(初めて)出させていただいたので……」と感慨深げに話し、「今年はキンプリ(King & Prince)が初めてじゃないですか。自分たちの初めての時のことを思い出しますね。僕らすごい緊張してたんで、その時は中居(正広)くんが司会をやっていて、すごくフォローしていただいたのを覚えてますね」と回想する。また、リハーサル中には司会のため一人で行動していた櫻井の向かいから、嵐のメンバー4人が向かってきたというエピソードが明かされた。櫻井は「隠し撮りされました。『司会だ! 司会だ!』って」と相葉がカメラを向けたことを嬉しそうに話すと、「せっかくだったから。なかなか会えないんだもん……司会のリハーサル始まっちゃったら」と仲睦まじい様子を見せる一幕もあった。

 「嵐×紅白スペシャルメドレー」内では、嵐が福島県飯館村へロケに行った際のVTRが流れることも明らかに。「現地の人たちと触れ合って来たんです。過去にも何回かロケに行かせてもらったり、また思い出が増えた感じがしますね。それをきっかけに歌い出すんですけど」と大野智が村の人々との交流に触れ、松本潤は「避難が終わったみなさんが村に戻り始めた姿を取材させていただいて、戻った今どういった風に過ごしているかをいろいろお話伺ってきて、そのみなさんのメッセージとともに、自分たちの曲もお届けします」とエールを送ることを誓った。

 また、平成最後の『紅白』出場ということで松本は「平成はたくさんの災害がありましたし、今なお頑張っていらっしゃる方達がたくさんいると思うので。曲もNHKさんに選んでいただいたので、未来に向かうパワーが伝わるステージになったらいいなと思っています」と意欲を見せ、櫻井は「飯館で取材させていただいたうどん屋の女将さんが、『明日の積み重ねでしか未来はない』ということをおっしゃっていて。それは我々の曲が決まった後だったんですけども、ちょうどこの曲たちは『明日』ということをキーワードにしている楽曲でもあるので、大変な思いをされているみなさんに、明日に向かうエールを送るようなパフォーマンスができたら」と会見を締めた。

(取材・文=渡辺彰浩)

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