『アイマス』が突き詰めるアイドルとPの強い絆 ドームを夢の遊園地にした『デレマス』6thライブ

 11月10日・11日、メットライフドームにて『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!』の埼玉公演が開催された。そのDay2公演には総勢27人ものアイドルが登場。しばしの間ドームは、アイドルたちを乗せたメリーゴーランドが周回する夢の遊園地へと、姿を変えていた。

『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!』DAY2公演の模様

 この日のテーマは“夏の遊園地”。その1日を表現していくというコンセプトで、ライブは繰り広げられていく。まずは「イリュージョニスタ!」でそれぞれ固有の衣装を身にまとった27人のアイドルたちが、ステージいっぱいに広がるように登場してライブスタート。曲明けにMCで改めてP(プロデューサー/ファンの意)へと挨拶していたのだが、この日のMCはこれまでのライブやイベントと異なり、基本的には声優としてではなく作品に登場するアイドルとしての言葉を貫いていた点が特徴的だった。ライブ中盤に春瀬なつみの呼びかけでPが行ったウェーブも、あくまでも彼女が演じる龍崎薫としての「かおるのお願い」にPが応えて実現したものだった。

 さて、ライブ自体は1日の流れを表現するように、海のエリアや夏の夜のエリアなど様々なテーマを持ったブロックごとに分けられた構成だった。

 Day2公演で初めてフルメンバーが揃った「リトルリドル」では、1サビ明けに「LittlePOPS」とメンバーからユニット名が名乗られると場内は沸きに沸く。同じく5人揃った「Tulip」は、芯がありながらも艶っぽさのある飯田友子(速水奏役)の歌声がどのパートも聴きどころだったし、加えて佳村はるか(城ヶ崎美嘉役)のダンス中の表情の入り方やそこから生まれるセクシーさも、非常に魅力的なものだった。また、この会場で歌われる意義が非常に強かったのが、「Twin☆くるっ★テール」。なぜなら佳村と山本希望、ふたりが本作で演じる城ヶ崎美嘉・莉嘉の姉妹は埼玉出身だから。そのふたりが凱旋するかのように堂々と息ピッタリのダンスを披露し、そのうえで両者の表情が心底楽しそうだった点もうれしいポイントだ。

 一方、この日限りの顔合わせとなった多数の楽曲でも、各アイドルが光る。序盤「いとしーさー♥」では特に新田ひよりがパフォーマンスとボーカルの合わせ技で、演じる道明寺歌鈴らしいかわいげを全面に出していたかと思えば、続けて披露された「ドレミファクトリー!」では決め所で個性を強く出しつつ、サビのラストでエネルギッシュに跳ねてみせた小市眞琴(結城晴役)の姿が目を引いた。また「銀のイルカと熱い風」は、洲崎綾(新田美波役)の歌声が持つ清涼感が楽曲のテイストにピッタリ。振り付けも相まって、彼女らしい可愛らしさもよく表現されていたように思う。

 そしてCute(IDOLM@STER CINDERELLA GIRLSには、Cute、Cool、Passionという3つの属性がある)アイドル5人で歌われた「Orange Sapphire」も、この日のハイライトのひとつ。Pの普段通りの盛り上がりもさることながら、2コーラス目では五十嵐裕美(双葉杏役)と金子真由美(藤本里奈役)がじゃれ合ったりと、客席だけでなくステージ上のアイドルも心から楽しんでいる様子が伝わってきた。加えて終盤の「Rockin’ Emotion」には、持ち曲とする安野希世乃に加えて朝井彩加も参戦。木村夏樹らしくストレートにかっこいい安野と、早坂美玲らしくそこに可愛らしさも乗る朝井の、それぞれのロックが炸裂していた。

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