香取慎吾、「第55回ギャラクシー賞」贈賞式に登場 久米宏が“SMAP”に言及するホンネトークも
香取慎吾が「第55回ギャラクシー賞」贈賞式(主催:放送批評懇談会)に出席し、サイバーエージェント社長の藤田晋と共に、昨年放送したインターネットテレビ『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)でフロンティア賞を受賞した。
前代未聞の72時間という長時間生放送の新しさ。それまでインターネットは未踏の地だった稲垣吾郎、草なぎ剛、香取がSNSデビューし、視聴者の反応をリアルタイムで番組に反映していく画期的な企画。そして、多くのゲストと共に予定不調和の展開を生み出した『72時間ホンネテレビ』は、新しいテレビの楽しさを見せてくれた。
司会の久米宏から「72時間は常識外」とツッコまれた藤田は「インパクトがあることをやりたかった。無理だろうって思ったらやってくれました」と、横にいる香取の顔をチラ見。すると、香取は「72時間もあったのでずっと、とっても楽しかったです」と笑顔を見せた
続けて「テレビで30年近く遊ばせていただいて、勉強してきたものをインターネットテレビでも……」と挑んだものの、難しかった部分もたくさんあったというホンネも。「アドリブもなんでもありで、自由さが難しいかと思います。今日も久米さんのアドリブで20分押しだそうです(笑)」と、苦悩したことも茶目っ気たっぷりにコメントして会場を沸かせた。
また、ライブならではのスリリングな一幕も。久米が「SMAPは解散したんですけど、まだ世間にはSMAPはあるんですよね。SMAPじゃない感覚は慣れました?」と率直な意見を香取にぶつけてみせたのだ。「そうですね……こんなに直球で聞かれたのは、久米さんくらいなんですけど」と言葉を選びながら「(この質問が)何カ月か前だったら、あたふたしたんですけど、あたふたの“あた”くらいなので、ちょっと慣れたのかなって思います」と慎重に答える。
だが、久米の想いは止まらず「(メンバーを見て)SMAP! って思うんです。でも、違うんだって思うんです……どうすんの?」と、さらにストレートな質問を投げかけられ、困った香取は「小宮さん、お久しぶりです」と、もうひとりの司会である小宮悦子にヘルプを求める。小宮も「直球で答える必要ないんですよ」と優しく受け止め、香取のホッとした表情に会場も胸をなでおろしたのだった。
直球でぶつかるには難しい場面もあるが、それでもホンネをエンターテインメントにしていきたいという挑戦を続ける香取らしいやりとりだった。その後のフォトセッションでは、報道陣に向かってVサインやガッツポーズでリクエストに応えた香取。両手で手を振りながらステージを後にした姿は、まさにアイドル。『72時間ホンネテレビ』は、月1回のレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』として生放送を続けていく。次回のオンエアは6月3日だ。
(取材・文=佐藤結衣)