PKCZ®連続インタビュー企画:DJ DARUMA

DJ DARUMAが語る、“ヒップホップ”でつながるPKCZ®の強み「全員のグルーヴが合っている」

素直に「いいじゃん」って思うような曲を作っていきたい

――さらに『ULTRA SINGAPORE 2017』『Tomorrowland 2017』の出演も決定。どちらも世界的なEDM/ダンスミュージックフェスですね。

DJ DARUMA:凄いチャンスだし、しっかり結果を出してつなげていきたいですね。ただ、かなり怖い部分もあるんですよ、正直言って。特に『Tomorroland』は聖地ですから。僕らはEDMだけをやってるわけではないけど、しっかり準備して挑みたいと思ってます。上手くいけば、日本の音楽シーンに貢献できることもあるだろうし……。貢献というより、自分が思い描く楽しいことになればいいなという感じなんですけど。

――DARUMAさんが描いている“楽しいこと”はどんなビジョンなんですか?

DJ DARUMA:LDHに関わる前なんですけど、オリコンのチャートを見ていて「良くも悪くも、日本のなかだけで成立してしまっているな」と感じていたことがあって。VERBAL君は「日本独自の音楽文化が形成されているという意味では、良いところもあるよね」と言ってて、その意見にも納得できるんですけど、もうちょっと世界のトレンドとチャンネルを合わせた曲がチャートに入っていてもいいなーと漠然と思っていて。K-POPはかなり前からそれをやってるんですよね。何を歌っているかはわからなくても、ビートやサウンド・プロダクションはしっかりトレンドに乗ってるし、聴いていて「いいな」と思えたので。韓国のアーティストは自国だけではやっていけないから、外に出て行こうとするわけですよね。そうすれば必然的に世界のトレンドともチャンネルが合ってくるし、ダンスミュージックを聴いている人も「上手くポップミュージックに昇華してるな」と感じるっていう。だから韓国のリスナーって、新しいビートにもすごく反応するんですよ。クラブでトラップミュージックをかけたら、普通の女の子も楽しく盛り上がる。コンビニやレストランで流れているK-POPがトレンドを取り入れてるから、クラブミュージックもすぐ理解できるんですよね。

――確かにそれは日本との違いですよね。日本のマーケットはいまも大きいから、国内向けだけに作っていても、ビジネスとして成立する。その結果、音楽的なガラパゴス化が進むっていう。

DJ DARUMA:それが変わってきたきっかけになったのは三代目の「R.Y.U.S.E.I.」や「Summer Madness」だったと思うんですよね。あそこまでしっかりEDMを取り入れたサウンドがチャート1位、更にはレコード大賞を獲れるんだ!? っていう。PKCZ®もこの流れをガッチリ掴んでいきたいし、クラブ文化を中心とした洋楽やダンスミュージックが好きな方たちが直接“聴くかどうか”は別として、まずテレビや街で耳にした時に素直に「いいじゃん」って思うような曲を作っていきたいんです。勿論その曲がクラブでかかるようになるのが理想だし、そうなればクラブカルチャーも活性化されるんじゃないかなって。そこはしっかり繋いでいきたいですね。その為にまだまだ頑張ります。

(取材・文=森朋之)

■リリース情報

1st ALBUM『360° ChamberZ』
8月2日(水)発売
CD(全12曲+特典曲)+DVD(MV全4曲)予定

【Featuring】
EXILE THE SECOND/三代目J Soul Brothers/GENERATIONS/EXILE SHOKICHI/登坂広臣/CRAZYBOY/DOBERMAN INFINITY/Crystal Kay/MIGHTY CROWN/ANARCHY/SWAY/AFROJACK/SNOOP DOG/METHOD MAN(Wu-Tang Clan)

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