この結果には、メンバーたちも一同納得。そして、「なぜこの衣装だったのか」についての議論が交わされていた時、櫻井は「何度も言うけど、時代がスケルトンだったんだよ」と自分たちに言い聞かせるように発言していた。ハワイでデビュー会見をやったことで予算がなくなったのではという憶測や、他のグループのデビュー衣装への憧れなども語られていたのだが、一つの衣装が人々の共通のネタとして語り継がれているのは、かなり稀なことなのではないか。しかも、それがデビュー曲の衣装。嵐のデビューは間違いなく多くの人々の脳裏に焼き付けられたものだった。あれから18年、風変わりな衣装こそほとんどなくなったものの、デビュー当時と変わらぬインパクトを残しながら、嵐のメンバーが活躍し続けていることが素直にうれしい。

（文＝竹上尋子）