『存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48』 公開記念インタビュー

AKB48 大和田南那&込山榛香、15期生メンバーが語る“グループを引っ張る覚悟と成長”

 

「『いちごちゃんず公演』を通して急速に絆が深まった」(大和田)

――劇中ではハロー!プロジェクトを総合プロデューサーとして牽引してきたつんく♂さんや、ももいろクローバーZのマネージャーである川上アキラさんに取材をするという驚きの展開も待っていました。

大和田:同じアイドル業界の方に話を訊くというのは、新しいなと思いました。

込山:私、実はももいろクローバーZさんのファンでもあるんです。だから、改めて川上さんのインタビューを見て、やっぱり「すごいな」と思ったところも沢山ありましたし、自分はそんな方たちの同業者でありライバルであるAKB48にいるんだなと実感しました。お互い、ファンの方がいて、歌って踊って笑顔を届けるという意味では同じだし、今自分がいるAKB48も大好きなので、負けないように頑張りたいと思います。

――今回の映画ではチーム8やNGT48が描写されています。チーム8の勢いは現在、最も見逃せないものになっていると思いますが、若手のおふたりには実際どう映っていますか?

大和田:チーム8のメンバーとは直接話すことが少ないので……。ちゃんと見ることができるのは『リクエストアワー』くらいかもしれません。

込山:見ていて刺激にもなります。かつて「後輩は先輩の脅威にならないと意味がない」と言われたことがあるんですが、その言葉を体現しているのがチーム8なんだと思います。

大和田:身近だからこそ、良い刺激にもなる、大切な存在です。『リクエストアワー』で見たときも、mixの打ち方やファンの方のテンションがほかのチームとは違っていて驚きました。

――では、明確に“ライバル”と銘打たれ、後発のグループとして最も勢いのある乃木坂46と欅坂46はどうでしょうか?

込山:以前までは、AKB48内で選抜メンバーに選ばれることに必死で、外の世界が全然見えていなかったのですが、最近になって乃木坂46さんや欅坂46さんの活躍を見ると私たちも負けたくないとより強く思います。最近はAKB48として、先輩たちが積み上げてきたものを受け継いでいかなければならないという自覚が芽生えてきました。

大和田:わかる、一個人じゃなくAKB48として考えられるようになった。

――次世代を背負う存在として、15期生メンバーの結束も大事ですよね。15期生は先日の『いちごちゃんず公演』を通してかなり結束が深まったと思うのですが、いかがでしょうか?

大和田:本当に、あそこから急速に絆が深まったと思います。(飯野)雅と(谷口)めぐは、私たちが加入してから1年後に入ってきて、ファンの方からも「本当に同期なの?」と聞かれましたし、ふたりも敬語で話してくるから、正直距離感を掴み切れなかった部分もありました。でも、『いちごちゃんず公演』を通して、自分たちの意見も言えるようになりました。

込山:スタッフさんからも「先輩だから色々教えてあげて」と言われましたし、以前までは「これ、なんだか言いづらいな」と相手のことを気にしすぎて本気でぶつかり合うことができなかったんです。でも、『いちごちゃんず公演』を通して、15期生全員が怒りあったり不満をぶつけあえるようになったことが本当に嬉しくて。なんでも言い合える仲になったんだと思いましたし、やっぱり私の居場所は15期なんだと改めて感じました。

大和田:そのタイミングが『いちごちゃんず公演』だったなと思います。

込山:中学生・高校生がアイドルを目指して日々手をつないで頑張り、アンコールでアイドル姿になって登場するという公演内容が、まさに自分たちと重なっていて、素の自分たちを前面に出せたと思います。それぞれが主役としてセンターを務めたり、個人個人が目立つところも用意することができたのも良かったです。

――先日は総選挙も終わったばかりで、Google+などでは個人の順位について言及していますが、ここでは全体の感想について訊きたいと思います。

大和田:なにより、第一党がAKB48だったのが本当にびっくりしました!

込山:私の順位は21位で、島崎(遥香)さんや(小嶋)真子さん、峯岸(みなみ)さんと、周りにAKB48のメンバーが多くて。第一党がAKB48とアナウンスされた瞬間、周りのみんなと喜び合えたのが本当に嬉しかったです。

――80位からしばらくの間は、他グループと拮抗した議席数でしたが、アンダーガールズや選抜メンバーの発表で数多くのAKB48メンバーが呼ばれていき、第一党を確信させるシーンは鳥肌が立ちました。

込山:世間の方からすると「世代交代できていない」と思われているかもしれないけど、ファンの方たちの熱さはしっかりと受け継いでいるし、それがきちんと順位として、選抜やアンダーガールズに表れているんだと知ってもらえたんじゃないかと思います。

大和田:しかも、グループが11年目に入って勢いを付けないといけないタイミングだったから、第一党になれて本当に嬉しいです。

――チーム4の躍進もすごかったですね。

込山:それが一番嬉しかったです!速報に入ったメンバーがちゃんと全員呼ばれていたのも感動しました。経験者として、速報に入ったメンバーはちゃんと呼ばれてほしい(笑)。

大和田:「チーム4は一番選抜が少ない」とか、「超選抜がいない」と言われてきたのを見ているので、チーム4のみんなの頑張りが評価されているのが感じられて嬉しいです。私はチームB、チームAと移っているので、チーム4を経験していないのですが、チーム4って常にフレッシュなイメージなんです。でも、今回の総選挙でグループを引っ張っていくチームであるという立ち位置に変わったんじゃないかなと思います。

込山:チーム4内では「超選抜がいなくても、一人ひとりのメンバーは同じだから関係ない」という話をしていましたし、みんなで上を目指そうと一致団結していたときだったので、総選挙で結果が残せてよかったです。

大和田:チーム4って謙遜する人がいないよね。みんな前に出ようというエネルギーがあるというか。

込山:伊豆田莉奈さんがムードメーカーだし、高橋朱里さんがキャプテンということもあって、チーム4が大好きです。これからもこのチームで躍進できるように頑張りたいです!

■映画情報
『存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48』
公開表記:7月8日(金)より全国ロードショー
企画:秋元康 監督:石原真
配給:東宝映像事業部  
(C)2016「DOCUMENTARY of AKB48」製作委員会
公式サイト URL:www.2016-akb48.jp

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