2ndアルバム『As I am』インタビュー

SCOTLAND GIRLが語る、地方バンドのメリット SHIORI「理想の形でバンドができている」

RYO「今聴いてもハイスタは新鮮で凄い」

SCOTLAND GIRL-Always with love (OFFICIAL VIDEO)

――ここで3人の音楽ルーツを聞かせてください。地元ではどんなライブを観に行ってたんですか?

GORI:中学生の時はライブには行ってなかったです。ただ、一度だけ押尾コータローのコンサートをホールに観に行きました。

RYO:確かに中学校の時はライブハウスに行ってなかったですね。自分の場合は高校に入ってからです。

SHIORI:私は中学まで吹奏楽をやっていたので、ジャズオーケストラのコンサートをびわ湖ホールに観に行ったりとか。あとはEXILEが好きやったんで、大阪城ホールに観に行ってました。バンドのバの字も知らなかったです。

GORI:EXILEはずっと好きやったっけ?

SHIORI:はい。SHUNがいた時代ですね。

RYO:今日のインタビューでまさかEXILEの名前が出てくるとは思ってなかったです(笑)。熱いな。

SHIORI:ハハハハ。昔の曲、めっちゃ好きなんですよ。J-POPは今も聴きますし、好きですね。

――メロディックに関しては、皆さん高校になってからなんですね。

GORI:はい。J-POPやビートルズとかクイーンとかは聴いてたんですけど、高校に入ってHAWAIIAN6の“PROMISE”を聴いて、何じゃこりゃ!って衝撃を受けて、そこからハマりました。洋楽も聴くようになったし、locofrankとかメロディック系のバンドのライブに行きまくってましたね。ホンマに暴れてるだけのキッズでした。

――楽器はまだやってなかった?

GORI:やってました。アコースティック・ギターなんですけど、ギターは中学校の頃から弾いていて。でも、メロディックを聴くようになってからエレキに変えて。

――じゃあ、さっきの押尾コータローじゃないけど、アコギ主体のJ-POPみたいな歌心がGORIさんのメロディのルーツにあるのかもしれないですね。

GORI:そうですね。19、ゆず、すごく好きでした。

――で、高校の時にメロディックの洗礼を浴びたと。

GORI:人生変わりました。

――滋賀以外にもライブは観に行ってました?

GORI:京都はよく行ってましたね。銀杏BOYZのライブを観に大阪に行ったりとか。2005〜2006年くらいですね。

――ハイスタ(Hi-STANDARD)はリアルタイムじゃないですよね?

RYO:はい。KEN YOKOYAMAを先に知って、健さんが以前活動していたバンド……という認識でした。

GORI:自分は先にハイスタを知ったんで、高校の時にハイスタを死ぬほど聴きまくっていた自分に教えてやりたいですね。「将来、お前はKEN BANDと対バンできるぞ」って(笑)。KEN BANDと対バンした時は、昔からの音楽仲間も祝福してくれて。

SHIORI:私の場合はメロディック系だとdustboxから入って、その後にハイスタを聴いたんです。めちゃくちゃキャッチーやなと思って。一曲の中で絶対にキャッチーな部分があるから、すぐ覚えられるというか。印象的な曲が多いし、どれも魅力的で“ああ、これが伝説のバンドか”って感じで聴いてました。

RYO:今聴いても新鮮なのは凄いと思います。メロコアの原点って言われてるけど、よく聴くと複雑なことをしていて、シンプルなのに奥が深いです。

SHIORI「素直に自分が感じる歌詞になった」

――そんなハイスタと縁があるPIZZA OF DEATH RECORDS内のレーベル、Jun Gray Recordsからのアルバムが『As I am』なわけですが、今いろいろ話してくれた体験を考えると、相当気合いを入れて制作に臨んだのでは?

SHIORI:気持ち的には今までと比べものにならないです(笑)。

RYO:まあな(笑)。

SHIORI:憧れのレーベルでもあるし、プレッシャーもそのぶんありましたけど、絶対にいいアルバムをつくろうとしか思ってなかったですね。

GORI:音楽的に今までと変わった点で言えば、楽曲だったりそれぞれのフレーズをすごくシンプルにしようと。それ以外はあんまり変わってないです。「Life is Beautiful」は日本語の歌詞なんですけど、もともといつかは日本語の曲をやりたいと思っていて、たまたまこのタイミングで1曲できたんです。

――制作中、緊張感はありました?

RYO:大アリです。

SHIORI:ハハハハ。

RYO:曲作りのスタジオとか基本的にピリピリしてたよな(笑)。

――サウンドはすごくタイトで締まっているのに、ヴォーカルのメロディはすごく柔らかいというか、懐の深さみたいなものを感じたんですけど、歌詞に関してはどんなことを念頭に置いてるんですか?

GORI:このアルバムの前に自主でミニアルバムをつくったんです。RYOが加入してちょうど1年目の時、通販と会場限定で売ったんですけど、その頃から歌詞に対する意識がすごく変わってきて。それまでは悪く言えば歌詞をちょっと軽視してたところがあって。

SHIORI:大げさに言うと、歌詞よりメロディが良かったらいいかなっていう。

GORI:でも、歌詞はホンマ大事やなって、そのタイミングで感じて。そこからは前よりも真剣に取り組むようになりました。本当に自分が思ったことと体験したことを書こうと。今回もそれは貫いてますね。妄想的なところはぜんぜんない。だから、歌詞を書くのは難しかったです。

SHIORI:私も同じような感じで、今までのアルバムに比べると、歌詞に対する重要度がすごく上がって。何度も言葉を練って、言い回しを考えたりして、前よりも時間をしっかりかけてつくって、ちゃんと自分が言いたいことを言えてるかなとか、ちゃんと気持ちを注げてるかなとか、すごく考えるようになりました。自分が本当に納得したものをつくりたかったので、そういう意味で今回は素直に自分が感じる歌詞になったのかなと思います。

――今後ですが、今までと変わらず滋賀を拠点に活動をしながら、継続してライブを行い、音源をリリースしていく。基本はずっとそのスタンスですか?

GORI:今の自分たちはそう思ってます。どう気持ちが変化していくかはわからないですけど。

SHIORI:今のところ不便はないよね。何か支障が出てきたら考えるかもしれないです(笑)。

――あとは地元でイベントができたらいいですね。

GORI:今は自分たちのことでいっぱいいっぱいなんですけど、いずれは実現させたいです。僕らの近いところで言えば10-FEETの京都大作戦とか、ああいう風に地元にこだわりを持ったイベントをやってみたいです。あんなに夢が溢れていて、出演するアーティストにも夢を与えてくれるライブはなかなかないので、ああいうのを滋賀でもやってみたいですね。

(取材・文=上野拓朗 POKER FACE)

■リリース情報
『As I am』
発売:3月4日
価格:¥2,190 (税抜き)
品番:PZCJ-3

〈収録曲〉
1. On a new note
2. Change or Nothing
3. Refrain
4. Dream of you and me
5. Always with love
6. Faith
7. Selfish
8. Eyes on Me
9. Sunny day
10. I'm greedy
11. Within ourselves
12. I'll be seeing you
13. Life is Beautiful

■ツアー情報
『As I am Tour』

3/28(土)京都GROWLY
4/4(土)福井CHOP
4/5(日)大阪新神楽
4/19(日)名古屋Party’s
4/25(土)静岡UMBER
4/26(日)磐田FM-STAGE
4/28(火)米子laughs
4/29(祝水)尾道BxB
5/3(日)金沢VanVanV4
5/4(祝月)富山Soul Power
5/5(祝火)長野JUNK BOX
5/6(祝水)熊谷HEAVEN’S ROCK
5/9(土)出雲APOLLO
5/10(日)小倉FUSE
5/14(木)横浜F.A.D
5/15(金)千葉LOOK
5/16(土)八王子RIPS
5/22(金)神戸太陽と虎
5/23(土)岡山CRAZY MAMA 2nd room
5/24(日)伊勢QUESTION
5/30(土)札幌COUNTER ACTION
5/31(日)苫小牧ROOTS
6/5(金)新潟GOLDEN PIGS
6/6(土)高崎SUNBURST
6/7(日)新宿ACB
6/12(金)宮古COUNTER ACTION
6/13(土)八戸ROXX
6/20(土)京都Gattaca
6/27(土)徳島CROWBER
FINAL SERIES
7/10(金)名古屋HUCK FINN
7/12(日)大阪Pangea
7/17(金)下北沢SHELTER
7/19(日)滋賀B-FLAT

SCOTLAND GIRLオフィシャルサイト

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