王道のジャニーズアイドルを目指してJr.時代を過ごし、やっとの思いでデビューを勝ち取った彼らにとって、舞祭組としての活動は夢見ていた姿とは違うかもしれない。しかし、自分たちが大きく羽ばたくために用意されたチャンスと捉えて前進する姿は、ある意味で誰もが味わう挫折からの奮起を連想させる。そんな部分が、彼らを応援したくなる大きな要因かもしれない。

　ちなみに、前作『てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ～だれのケツ～』では、ウォークリーチャート１位を取れずに、スカイダイビングの罰ゲームをした４人。今作『やっちゃった!!』でも、１位を取れなかった場合は、舞祭組の４人＋北山でスカイダイビングをする指令が、中居プロデューサーから発令されている。

　とばっちりを受ける形になる北山だが、バラエティ好きな一面もあるので、「もしかしたら、おいしい展開になるのでは」という期待もある。もちろん１位を獲得してほしいと願いつつ、彼らが本気でビビるスカイダイビングに爆笑したいという気持ちもあり、ファンとしてはどちらに転んでもおもしろい「舞祭組エンターテインメント」となっているのではないだろうか。

（文＝佐藤結衣）